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この人に聞きたい:第754回
(週刊冷食タイムス:20/09/29号)

早期から取り組んできた成果今に

旭食品(株) 代表取締役副社長  竹内 紘之氏

(たけうち・ひろゆき)昨年4月現職。旭食品の次世代を担うひとり。主に生産と関西をけん引する。平成18年入社、24年高知支店長、26年取締役。大阪産業大学経営学部卒、昭和52年5月生まれ、43歳。

コロナ禍でも営業マンの力生かす

 春の冷食キャンペーンや消費者を招いた大規模な冷食試食会など、以前から冷食の市場拡大に取り組んできた旭食品。今期も冷食売上げは好調だ。

 ――今期4〜6月の市販冷食は18.5%増と大幅に増加した。
 竹内 関東の低温の帳合が増えたことに加え、九州のドラッグストアの売上げ拡大がけん引しました。関東だけなら4〜6月の市販用冷食の売上げは28.3%増でした。4〜6月のカテゴリー別売上高は、一般食品が6.2%増、市販用冷食18.5%増、業務用冷食3.5%減、チルド2.0%増、酒類11.1%増、菓子11.3%増、冷菓12.0%増と、業務用冷食を除き総じて好調でした。全社売上げは1.4%増ですが、これにはホテル事業も入っており、宴会や結婚式需要が激減したことも影響しています。

 ――前3月期も、市販用冷食は11.9%増で着地した。
 竹内 3月単月なら市販用冷食は22.5%増、業務用は7%減と新型コロナの影響による需要の変化が出ていますが、それ以上に以前からの取組みが奏功しました。09年にはドライ食品72.7%、低温食品27.3%の構成比でしたが19年はドライ68.3%、低温31.7%に変化しています。本部長のころから低温チームのタスクを組んで取り組んできたかいがあったと思っています。

 ――コロナで営業は変わった?
 竹内 影響は小さくないですが、2月の時点でスマートフォンを全営業マンに配布完了していたことは運が良かった。チームスを活用し、商品カテゴリーごとにチームを編成。メーカーの欠品情報や市場変化のトレンド情報を共有することで、現場が直接情報を発信するなど、情報伝達力を強化できました。

 ――今年の展示会の開催中止を早期から決めている。
 竹内 ウェブ展示会などで対処している同業者もありますが、ウェブ展示会でも1千万円、2千万円レベルでコストがかかります。だったら当社は営業マンが多い特色を生かし、メールを活用したり、訪問が認められる所は足を運んで提案を強化した方がいいと考えました。具体的には、商品本部が提案ツールを作り、メールなどで得意先に配布しています。

 ――4月に神奈川県座間市の低温センターが稼働を開始した。
 竹内 1拠点閉鎖したので拠点数は変わりませんが、座間が加わったことで低温は土浦、宇都宮、群馬、埼玉、首都圏とバランスよく配置できました。今年は千葉県にも低温センターが稼働します。

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