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この人に聞きたい:第780回
(週刊冷食タイムス:21/04/06号)

ミートボール市場の拡大は使命

ケイエス冷凍食品(株) 代表取締役社長  池内 良彰氏

(いけうち・よしあき)ボーデン、グリーンジャイアントから00年JTフーズ、08年加ト吉(現テーブルマーク)。首都圏家庭用常温部長、広域量販部長、17年開発事業部長から1月KS社長。63年7月金沢生、米BigBendCommunityCollege卒、57歳。

新たな柱商品の開発が課題

 米国の大学卒の語学力で外資系食品会社を経てJTフーズに転じ、販売、開発部門などを担当。テーブルマーク専務に異動した斎田直樹氏の後任として、ケイエス冷食を率いる。

 ――いきなり経営トップに抜擢され1月に就任したが。
 池内 会社の存在意義は商品を通じて社会に貢献することであり、トップとして従業員の自己実現を支援すること。この2点を社内に伝えました。

 ――TM吉岡新社長、あるいはKS前任の斎田社長から寄せられた期待、ミッションは。
 池内 KSが得意とする事業領域を広げること、またTMとのシナジー効果を発揮することです。

 ――KSの強さ、課題は。
 池内 強さは「鶏つくね串」に代表される小型ミンチ加工技術。課題となるのは新たな柱となる商品の開発です。

 ――社長に就いて社内の印象。
 池内 みんなが自社のミートボールに誇りと愛着を持っている。温厚でフレンドリーな人が多いためかアットホームな雰囲気です。

 ――めざすKS冷食は。
 池内 「鶏つくね串」に次ぐ新たな柱商品の開発と同時に、ミートボール市場の拡大。このカテゴリーでは圧倒的bPを維持します。

 ――前期の総括と今期の計画。
 池内 前12月期はコロナに振り回された1年で、業務用の落ち込みを市販用でカバーできなかった。市販用は弁当向けの構成比が高いため、ここでもコロナの影響を受けた。今期は未達となった20年計画に再チャレンジします。

 ――冷凍ミートボールに対する思いは?
 池内 欧米に比べ日本では食卓使用頻度が少ない。まだまだ成長の余地がある。また冷凍野菜のような素材(Ready to Cook)として伸びる余地もあるでしょう。

 ――自慢話、失敗事例は。
 池内 テーブルマークが製造受託している某大手流通のPB品がテレビのランキング番組でNB品を抑え、カテゴリー1位になったこと。その開発に携わっていました。これはうれしかった。失敗は数え切れないほど、日々失敗と反省です。

 ――コロナで学んだことは。
 池内 事態が発生した時に、冷静に仮説を立てて未来を読むことの大切さと難しさですね。それらを俯瞰(ふかん)して素早く意思決定することの重要性も。

 ――業界関係者に一言。
 池内 人口減少が進む日本において、冷凍食品は数少ない、発展が期待できる市場です。業界全体で切磋琢磨し、盛り上げて行きましょう。

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