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この人に聞きたい:第812回
(週刊水産タイムス:21/11/29号)

新たな鯨食文化を作りたい

共同船舶(株) 生産・営業部 営業課課長代理  三平 梢氏

(みひら・こずえ)東京農業大学卒業後、共同船舶入社。生産管理部(当時)に配属され、北西太平洋の鯨類捕獲調査船団として乗船を経験した。現在は営業。東京都出身。

 捕鯨会社の共同船舶で鯨肉を市場・メーカー・外食問屋・サプリメント原料問屋へ販売。最近は販促に関わるイベントのサポート(セミナーの司会、イベント提案など)や商品開発(加工品、サプリ原料)にも携わる。鯨肉の有効成分に関する研究では外部機関との窓口と、一人何役もこなす。
 多忙だが「捕鯨は食文化や歴史、政治や環境問題まで、色々なことが見えてきて奥が深い」と瞳を輝かせる。31年ぶりの商業捕鯨再開から3年目。「今後の新しい鯨食文化を作る上で大切な時期」と受け止める。
 人材育成や社員のスキルアップにつながる“先行投資”を惜しまない所英樹社長の“業務命令”により「話し方教室」にも通った。鯨に関する記者会見やシンポジウムで司会進行を務める場面が増えた今、所氏からは「今度はアナウンス学校へ」と勧められている。
 「おいしくてヘルシーな鯨肉の魅力を伝えたい」と今年は「くじらは食のダイヤモンドだ!」作戦に奔走。鯨をテーマにした様々なイベント開催のほか、捕獲から一度も冷凍されていない生肉を市場(豊洲、仙台、下関)に上場。最高部位の「尾肉」に豊洲でキロ7万円、仙台で10万円、下関では12万円の超高値がついた。マスコミにも頻繁に取り上げられ、これまでにない手応えを感じている。
 最近は消費者庁から鯨肉が機能性表示食品として認められた。この高まった機運を「来年は販売にも確実につなげていきたい」。
 数年後には新しい捕鯨母船が竣工することになる。「この時は、捕鯨を応援してくださる方々と一緒に、竣工記念のクルージングをしたい」と夢みる。

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