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この人に聞きたい:第813回
(週刊冷食タイムス:21/12/07号)

農産品の開発機能強化

(株)ニチレイフーズ 商品開発部第四ユニット長  船迫 彰氏

(ふなさこ・あきら)1994年入社。2008〜11年中国駐在。11〜18年(株)ニチレイアグリ社長、19年農産調達部、今年7月1日付で現職、農産グループリーダー兼務。1970年8月9日生まれ、51歳。鹿児島育ち。東京海洋大卒。

執念を持って取り組もう

 今春、農産調達部は商品開発部第四ユニットに再編した。商品開発機能を強化し、付加価値の高い商品提案に力を入れている。7月1日付でユニット長に就いた。

 ――メンバーに求めていることは?
 船迫 マーケットの変化を的確に捉え、商品(野菜)のプロとして執念を持って仕事に取り組んでほしいと伝えています。今後は野菜の付加価値型商品の開発を推進したいと考えています。組織変更で開発機能を強化し、従来から販売している「メディベジ」に加え、昨年春に発売した業務用キット商品「べジデリカ」シリーズは着任以降、新たに業務用事業部と協力しながら開発した商品です。冷凍野菜や肉・魚などの具材と調味料をセットし、複数の素材の仕入れや調理、在庫管理の手間を省くことで、現場の人手不足に貢献できる商品です。発売当初から好調に推移しており、今年9月には生産能力を増強しました。素材の組み合わせ次第でアイテムは無限に広がります。幅広い商品を持つ当社だからこそできる取り組みだと自負しています。

 ――農産調達部が長い?
 船迫 2019年からです。その前の8年間、「産地密着型サプライヤー」として11年に設立した(株)ニチレイアグリ(鹿児島)初代社長としての経験が非常に役立っています。当社の生産管理機能を圃場に持ち込み、調達、生産、物流、消費というつながりの中で、新しい価値を生み出し、生鮮野菜の安定調達の可能性を広げるのがミッションです。50〜60軒の生産者にキャベツや大根を栽培してもらい、外食企業に安定供給する仕組みを構築しました。常に圃場の近くにいることで野菜を見る目が養われ、コストコントロールの仕組みが理解できました。

 ――海外経験もある。
 船迫 中国に3年いました。ちょうどチキンの需要が伸びていた頃で、山東省で協力工場を探しました。本社の商品開発や品質管理部門と協力し、1年という短期間で商品を発売することができました。現在も当社の業務用チキン加工品を生産しています。事務所は上海市にあったのですが、何かあればすぐ駆け付けられるように、私は山東省青島市に住んでいました。

 ――協力工場の開拓は自らの意思で?
 船迫 チキン商材の成長は顕在化しており、本社との情報交換の中から構想が生まれました。ゼロから新しいことを発想・実現していくのが好きなんでしょうね。

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