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この人に聞きたい:第814回
(週刊冷食タイムス:21/12/14号)
高齢者施設向けテコ入れ
(株)シルバーライフ 代表取締役社長 清水 貴久氏
(しみず・たかひさ)1974年東京生まれ。2007年シルバーライフ入社。FC加盟店の営業開発に従事。12年から現職。明治大学経営学部卒。2022年7月期の高齢者施設向けの売上高は前期比14.8%増を見込んでいる。
低価格の冷凍メニュー投入
デイサービスなどに調理済み冷凍食品「こだわりシェフ」を昨年4月から税別310円の低価格で提供。来年前半にはさらに低価格帯メニューを投入する。
――前7月期の高齢者施設向けの売上げは3.1%増。評価は? 清水 非常に不満が残ります。もっと伸ばしてしかるべきでしたが、我々の力が及ばなかった。「こだわりシェフ」の商品力が足りませんでした。当社の一方的な思い入れで、お客様が本来望んでもいない商品を勝手に提供していたのではないかと反省しています。
――どこがまずかった? 清水 増量サービスです。「こだわりシェフ」の朝食は主菜、副菜各1品で210円、昼夕食は主菜1品、副菜2品で310円です。このうち昼用、夜用は主菜と副菜1品でメニューを決めていますが、副菜のもう1品は工場でその日に発生した食材の余剰分を使った「何か」が届くというサービス。無料にしている上、通常150gのところを300gに増量しています。当然、施設のお客様には喜んでもらえると思っていましたが、フタを開けてみると、施設側は利用者全員に同じメニューを出したい、3品目が利用者ごとに異なるメニューにはしたくないという考えが強かった。
――どう改善する? 清水 11月初旬の献立から改善に取り組みました。3品目があらかじめ決まっている「プレミアムコース」を新設し、同じメニューを求める場合はこのコースで注文してもらう。これまで通り異なるメニューでよければ「スタンダードコース」を選んでもらうようにしました。プレミアムの価格は「スタンダードコース」より20円高い330円に設定しました。 さらにもう1つ、メニュープランのリニューアルを計画しています。来年夏ごろに「おてがるシェフ」というコースを始めます。これまでよりも安く、それでいて価格以上の品を作ります。
――「こだわりシェフ」の310円でも十分低価格だが? 清水 価格を下げてでもまずはシェアを獲る戦略です。実は「こだわりシェフ」は利益をあまり出せていません。提携先の倉庫に保管を委託し、ワンピック数十円の手数料を払っているからです。ただ、埼玉県加須市に自社の「加須物流センター」を取得し、来年3月から稼働させる予定です。これで保管限界がなくなり、保管料や配送費、業務委託費が下がります。ピッキングの自動化も進めることで、利益率は20%に改善する見込みです。
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