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この人に聞きたい:第827回
(週刊水産タイムス:22/03/21号)

公的機関と目線合わせて

ウミトロン(株) ビジネスディベロップメントマネージャー(パブリックセクター)  浅野 由佳理氏

(あさの・ゆかり)大阪府出身。北海道大学水産学部を卒業後、東京大学大学院で国際水産開発学と生態学を専攻。大手シンクタンクやコンサルティングファーム勤務などを経て2020年にウミトロンへ入社。

 大手シンクタンクやコンサルティングファームではパブリックセクター(公的機関)関連のプロジェクトに多数参加。中央省庁への出向経験も持つ。ウミトロンでもその経験を生かし、公的機関の補助事業や委託事業の企画提案、遂行に努めている。
 省庁や自治体が予算を決定し、その情報が公開された時点からパブリックセクターの業務は既に始まっている。
 例えば国の予算であれば概算要求内容や予算概算決定に沿って、情報収集を重ねウミトロンのプロジェクト計画を立案。提案する内容を確実に実現できるように足場を固めていく。
 「パブリックセクターのスキームを活用するには、スタートアップ側の変革や効果的な動きも必要。これまでは研究開発を目的とした補助事業が多かったが、持続的な水産資源の活用の実現にあたっては、公的機関と目線を合わせながら取り組みを進めていきたい」
 水産分野とパブリックセクター双方の経験を生かし、ウミトロンのミッションである「持続可能な水産養殖を地球に実装する」の達成に貢献していきたい考えだ。
 ブルーカーボンや再生可能エネルギーと連携した新しい形の養殖等をキーワードとした新規事業の確立にも力を入れる。
 常に「自分は無知である」ことを意識するようにしている。自分が常に正しいと過信することなく、本当にそれで良いかを自問自答し続けている。
 これからの世代にもおいしい魚を届けていけるように、持続可能な養殖実現に向けてベストを追求していく。

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