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この人に聞きたい：第848回
（週刊水産タイムス：22/08/29号）

人とドローンをつなぐ

（一社）日本水中ドローン協会　副理事　　植木　美佳氏

（うえき・みか）　福島県郡山市出身。ブライダル業界や観光業を経てドローン業界へ。2019年４月の協会立ち上げ時に現職に就任した。空撮事業を行う（株）SkyBeeの代表も務める。潜水士、小型船舶一級の資格も保有する。

　幼いころから人と触れ合うのが好きだった。
　人を喜ばせたいという感情が「人生において最も大切なイベントの一つである結婚に関わりたい」という想いに発展。社会人生活の一歩をウエディングプランナーとして踏み出した。
　ドローン業界に入るきっかけは、ある夫婦が動画投稿サイトに上げたハネムーン動画。空中ドローン片手に世界一周しながら、各地の絶景と二人だけの旅の記録を撮り続ける姿に感動し、「自分もこんな動画を撮りたい」という気持ちが芽生えた。やがて、人間が踏み込めない未知の領域に到達できるドローンの世界、さらには水中ドローンの世界にのめり込んでいく。
　水中ドローン関連の業務が大半を占めるようになった今も、人との関わりを大事にする姿勢に変わりはない。マーケティングや広報活動で大切にしていることは「相手の気持ちを可能な限り汲み取る」こと。確かな人脈を築きながら水中ドローンの魅力や可能性を発信し続けている。
　座右の銘は「一期一会」。人との出会いを大切にするのはもちろんのこと、一つひとつの取り組みや作業に全力を尽くすことを信条としている。
　現在は子ども向けの操縦体験会「水中ドローンで知る『私たちの海』」に力を注ぐ。「大人と同レベルの発想や常識に自由なアイデアに毎回驚かされる」と笑顔で語る。
　子どもに対しても気持ちを汲み取りながら、大人と同じように真摯に向き合う。海洋産業の将来を切り開く人材が自身の取り組みから輩出されることを期待している。

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