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この人に聞きたい:第868回
(週刊冷食タイムス:23/01/24号)
日本にアサイー広めて20年
(株)フルッタフルッタ 代表取締役 社長執行役員CEO 長澤 誠氏
(ながさわ・まこと)関西学院大学社会学部卒業後、京セラに入社。父親が経営するアサヒフーズなどを経て2002年フルッタフルッタ設立、現職。14年東証マザーズ上場。1961年7月6日生まれ、61歳。神戸市出身。
農業には多様性が必要
フルッタフルッタと言えばアサイー(ヤシ科の植物)。日本に紹介して20年経つが、アグロフォレストリー(農業と林業を組み合わせた造語)を広めるという使命に変わりはない。
――これまでの経緯を。 長澤 父親が神戸でクリームなどを製造する食品加工会社を営んでいました。私は別の道に進み、独立を考えて30歳の時に退職。1〜2年のつもりで家業を手伝うようになり、結果的に10年いました。自社ブランドを作りたくてチョコレートを主力にしたビジネスを展開していたところ、仕事仲間から「アマゾンにはカカオの親戚のようなクプアスという作物がある」と誘いを受けたのがアマゾンに足を踏み入れたきっかけです。 そこで目にした農作物と樹木を混植する農法「アグロフォレストリー」に感銘を受け、これをフルーツ原料のビジネスを通して広めるために会社を立ち上げました。 アマゾンの土壌は薄く、単一栽培では土壌がやせてしまい、作物が育ちにくい荒廃地になります。そこから継続的に収穫が得られるようにするため、異なる高さの作物、陽が当たった方が良い作物とそうでない作物など様々な種類を組み合わせると20年後、高木と低木が共存する森のようなアグロフォレストリーが完成し、持続可能な生産が可能になります。農業には多様性が必要です。この農法を考案したのが日本からブラジルに渡った移民の人たちです。
――なぜアサイーを? 長澤 JICAのバックアップで、アサイーを冷凍ピューレに加工する工場が建ち、これまでアマゾンでしか消費されていなかったアサイーが遠隔地に運べるようになりました。アマゾンで育ったサッカーやグレイシー柔術の選手がスターになってリオやサンパウロに移り住み、アサイーを取り寄せるとメディアが注目。瞬く間に世界に広がった時期だったのです。 20年前、日本でアグロフォレストリーの話をすると、「何かの宗教?」と真顔で聞かれたこともあったため、健康に良いと訴求する方法に変えました。その後、造血機能効果が研究論文で発表され、カナダのトロント大では抗炎症研究の臨床試験が進んでいます。
――昨年12月に発売したマンゴードリンク「楊枝甘露(ヨンジーガムロ)」の売れ行きは? 長澤 先行発売したコストコでは品切れ続出です。台湾の生産パートナーがHPP(high pressure processingの略で「超高圧処理」の意)で熱処理を最小限に抑えているため、みずみずしさが違うからでしょう。
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\ 13,200(税込み) |
\ 4,400(税込み)
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\ 2,750(税込み)
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\ 2,640(税込み)
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