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この人に聞きたい:第889回
(週刊冷食タイムス:23/06/27号)
専用容器で市場の成熟に期待
(株)エフピコ 執行役員マーケティング部(兼)容器開発部 ジェネラルマネージャー 前田 知司氏
(まえだ・ともし)1989年エフピコ入社。2010年ストア支援事業部(現マーケティング部)ジェネラルマネージャー、19年執行役員、今年4月から現職。1968年5月11日生まれ、55歳。広島県福山市出身。
食品スーパーが冷凍食品を内製化
コロナ禍を機に家庭用冷凍食品が脚光を浴び、食品スーパーが冷凍食品の内製化を進めている。エフピコは冷凍耐性のある専用容器の開発にいち早く先行投資し、新市場の成熟に期待している。
――コロナ禍で容器の需要が高まったのでは。 前田 コロナ1年目は外出規制で内食需要が高まり、当社の主要顧客である食品スーパーの生鮮食品が好調。さらに揚げ物などの惣菜がばら売りからパック売りに変わりました。外食店はテイクアウトやデリバリーに力を入れたため、トータルで出荷数が急激に伸び、過去に例がない生産量でした。2022年度は前年の需要増加の反動を受けたものの、コロナ前の19年度比で出荷数量が8.2%増となりました。
――今年3月の「エフピコフェア」では冷凍食品にスペースを大きく割いた。 前田 昨年の倍のスペースを割きました。食品スーパーの冷凍食品に対するイメージが“手抜き”から“便利でおいしい”に変わってきたようです。2021年以降、冷凍食品に関する問い合わせが非常に増えました。
――スーパーの冷凍食品内製化の進捗は? 前田 内製化するにはこれまで、ある程度のロットが必要でした。しかし、いきなり大手冷凍食品メーカーのように大型投資をするにはリスクが高い。幸い、小型の高性能冷凍機が市場に出回るようになりました。容器も同様、ある程度のロットが必要なところを、冷凍耐性が高い当社の専用容器を規格化し、すぐにでも少量でテスト販売ができる環境を整えました。今は数店舗でテスト販売し、オペレーションや売れ行き、買物客の反応などを確認している段階です。今、10社程度と共同開発を進めています。今年の秋ぐらいには内製化の動きがより顕在化するかもしれません。
――スーパーが冷凍食品を内製化する上で課題は? 前田 冷凍惣菜の場合、自社で初めて内製化する企業が多いため、メニュー開発や製造工程、消費期限の設定など、まだ手探りの状態です。消費期限の設定については、通常の基準である1年間にする根拠は何か、から始める必要があります。テスト販売では、消費期限を半年にすることで回転率が上がった事例もありました。食材の安全安心をどう担保するかもノウハウの蓄積が要ります。あとは商品の売り方・見せ方についても協力依頼をいただくことがあります。
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\ 13,200(税込み) |
\ 4,400(税込み)
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\ 2,750(税込み)
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\ 2,640(税込み)
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