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この人に聞きたい:第937回
(週刊冷食タイムス:24/06/18号)

瀬物産、単体・連結とも前期17%増収

瀬物産 代表取締役社長  瀬 知康氏

(たかせ・ともやす)2012年4月に創業者で父親の高瀬孝三氏(現会長)から社長職を引き継いだ。1966年(昭和41年)11月26日生まれ、57歳。米国カリフォルニアの大学卒。趣味は「食べ歩き」と「ゴルフ」。

2期連続で最高益

 瀬物産の瀬知康社長は63期(前3月期)業績と64期の方針について都内で12日会見を開き説明した。
 63期の単体売上高は17.2%増1009億8600万円、営業利益は66.3%増53億7千万円で2期連続最高益。PB商品23.8%増収、自社輸入商品25.1%増収、酒類はPB商品と自社直輸入商品計17.6%増収と大幅に伸び、業績に貢献した。
 「PB商品(食品)は63期にリニューアル商品を含め21品をリリースした。今期は40品程度のPB商品をリリース予定。時代に沿った新しい商品を提案する」(瀬社長)。
 グループ会社のジーマ・瀬物産は19.2%増収、旬華は8.8%増収。
 連結売上高は17.1%増1042億700万円。
 売上げの伸長要因として、コロナ禍の規制解除後に人流が戻ったことや、インバウンド需要で特にリゾートホテル・レジャー関連を中心に販売が伸びたことなどを挙げた。さらに、大小約80回の提案会を首都圏や地方で開催し、年間8千名の来場者に食品・酒類を提案したことも好業績につながった。今期も年間80回の提案会を開く予定。

値付け1品ごと徹底で利益改善

 前期の利益率は「商品の価値を大切にした値付けを1品ごとに徹底した」ことや、「加工品・調味料の増加といった販売カテゴリーの変化」で改善した。
 物流・荷役作業の効率化も進めた。前日受注締めの徹底や配送コースの見直し、荷受け体制や庫内作業の見直しを進めた。
 トラック積載金額の増加をトピックスのひとつに挙げ、1台当たりの積載金額がコロナ禍前比で約10%上がり、改善したと語った。
 さらに前期のトピックスとして「勤怠管理を徹底、時間外労働は59期比で27%減」と、「物価上昇の中で、社員の生活の安定を維持するため、例年以上のベースアップと、期末に特別手当を支給」を挙げた。

車両規制や駐車ルール見直しを

 瀬社長は「いま一番、頭が痛いのは物流」と挙げ、「様々な工夫を行い、顧客にも協力していただきながら何とか改善し、効率を上げているが、一方で免許や交通規制、労働規制、駐車ルール等の制限緩和や見直しが早急に必要ではないか」と指摘し、切実な希望として「(長距離輸送を担う)大型トラックと(近距離配送を担う)我々業務用卸の小型トラックとで、ドライバーの労働規制を分けてほしい」と公的機関に規制の細分化を求めた。
 駐車ルールについては「一般車両と納品作業を担う業務車両が同一ルールで駐車禁止を課せられるのはおかしい」と疑問を呈した。

今期予算は減益設備投資等計画

 今期売上げ予算1076億円、営業利益は51億円で、増収減益を見込む。減益予算について瀬社長は「必要なものに投資を行う。M&A案件や設備投資を予定している」と説明した。
 今期テーマは「もっと もっと やらなくちゃ」。
 テーマに込めた思いについて@もっとヒューマンカンパニーへという当社の理念を追求A付加価値の高い提案、オンリーワンの推進B変化への対応をさらに進める(最大の課題)Cお客様の利益につながる提案Dお客様とのコミュニケーションの深耕化E2024年問題についての対策徹底(荷受け時ルールの徹底)F環境・時流に沿った物流(環境に配慮した車両の導入)を示した。

岩田産業に佐世保支店譲り渡す

 今期のトピックスとして、佐世保支店を岩田産業に6月1日付で事業譲渡したことを挙げた。その理由について瀬社長は「事業譲渡は後ろ向きの対応ではない。佐世保支店は業績が順調に伸び、利益も出ていたが、地域の外食店に対してさらに力強いサポートが必要との観点から、地元有力卸の岩田産業に譲受を依頼し、社員と社屋、顧客を引き受けていただいた。引き継ぎは順調」と説明し、両社互いに良い関係で譲渡が進んだと示した。
 今期以降の取り組みとして、新人事制度構築と、基幹システム入替を示した。

提案会に予定大幅超えの5千名

 瀬物産は業務用食品・酒類の総合提案会「美味しいは嬉しいをつくる」を東京有楽町の東京国際フォーラムで12日開催した。首都圏などから外食ユーザーら約5千名が来場。予定した4千名を大きく上回る大盛況となった。自社ブースを含め150社が300小間を出展した。東京国際フォーラムでの同社の催しは2018年以来6年ぶり。
 オープニングセレモニーで瀬社長と、カゴメ、キッコーマン食品、キユーピー、ケンコーマヨネーズ、J−オイルミルズ、テーブルマーク、ニチレイフーズ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ニッスイ、ニップン、マルハニチロ、明治の各社長がテープカットした。
 メーカー代表挨拶をニチレイフーズの竹永雅彦社長、テープカット前の挨拶をキユーピーの高宮満社長が務めた。

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