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この人に聞きたい:第950回
(週刊水産タイムス:24/09/23号)
のり佃煮の味に磨き、技術を次代へ
ブンセン(株) 代表取締役社長 田中 智樹氏
(たなか・ともき)1995年大阪経済大経営学部卒業。大手量販店勤務を経て2002年入社。会社に勤めながら大阪大学大学院で学び修士課程修了。14年から現職。元高校球児。1972年8月兵庫県たつの市生まれ、52歳。
のり佃煮「アラ!」に塩ふき昆布「塩っぺ」。地元関西球団の優勝を祈願したのり佃煮「アレ!」のパッケージは勝利を呼ぶ虎模様――。そのユニークなネーミングと確かな品質で全国にファンを広げてきた。今年創業90年を迎えた老舗企業の5人目の社長。「今日まで『アラ!』を60年以上売り続けることができたのも諸先輩方のおかげ。感謝しかない」と伝統の重みを噛みしめる。 祖業は醤油醸造だが、進取の気性に富んだ創業者が昆布佃煮やのり佃煮、塩ふき昆布などの商品開発に取り組んできた。「商品開発の難しさを『千三つ(せんみつ)』と言うが、作ってみないことには売れる商品は生まれない」と今も前例や固定観念に縛られない。 近年はコロナ禍で変化に拍車がかかった食生活に対応するため惣菜分野にも力を入れる。即食性だけでなく、まとめ買いのニーズにも応えようと常温で9カ月間保存可能なレンジアップタイプの「日持ち惣菜」や冷蔵で60日間も保存できる「LL惣菜」を開発。食品スーパーやドラッグストアに広がり始めた。今春には冷凍弁当にも参入した。 今年3月、倒産した同業の老舗「野村佃煮」(京都府宇治市)の事業を譲り受けた。惣菜製造のノウハウも持つが本業に集中する。 「野村佃煮はちりめん山椒や山椒昆布が主力。当社とは得意分野のすみ分けができており、シナジー効果が期待できる」 10年後は百年企業の仲間入り。伝統の味に磨きをかけながら、新しいことや新たなものを加えて将来に事業をつないでいくことが役割と捉える。「先輩方からいただいた技術やノウハウを『恩送り』という形で後世に渡すことが使命」。暖簾を守る覚悟を決めている。
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