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この人に聞きたい:第958回
(週刊冷食タイムス:24/11/19号)

冷凍食品を海外へ拡販

(株)オカフーズ 代表取締役兼CHO  岡 孝行氏

(おか・たかゆき)CHOは最高健康責任者を表し、社員の健康管理に責任を持ち経営している。カナダ・上海留学等を経て入社。2006年取締役、07年常務、09年専務営業本部長。11年8月から現職。横浜出身。法政大卒。49歳。

切身魚工場の稼働率上昇

 来年創業50周年を迎えるオカフーズ。冷凍魚切身メーカーの枠にとらわれず様々な取組みに挑んでいる。岡社長に最近のトピックスを聞いた。

 ――仏パリで先月開催された世界最大級の食品展「シアル・パリ」に冷凍たこ焼きを出品した。
  出品者は当社で、製品製造はベトナム・ダナンの冷食メーカーDONG PHUONG(ドンフン)です。冷凍たこ焼き等を製造する同社の新工場に当社は融資を行っており、また同社製品の海外販売を当社関連会社が担っています。今回は当社が日本の商社と共同で出展し、当社スタッフを現地に派遣しました。冷凍たこ焼きの具材を工夫して提案したところ評判が良かったと聞いています。今後、来年3月開催のボストンシーフードショーや、10月にドイツで開催される食品展アヌーガへの出展も検討しています。ドンフンが出展するかはわかりませんが、当社は出展を検討中です。

 ――具が野菜の冷凍たこ焼きはヴィーガン向けを狙っている?
  というわけではなく、水産物のレギュレーションが欧州は厳しいためです。そこで具を野菜にしました。ベトナムは旧暦の1日と15日に精進料理を食べる習慣「アンチャイ」があるため、肉・魚を使わない料理を作るのは得意です。ヴィーガン向けの商品づくりにも長けていると思います。たこやえびなどを具にした冷凍たこ焼きの販路開拓にあたっては北米やアジア、オセアニアが先となります。現在、韓国やシンガポール向けの商談を進めているところです。北米向けも着手します。欧州に取り組むのはその後です。

 ――ドンフンのクアン社長は「東南アジアbPの冷凍たこ焼きメーカーをめざす」と言い、市場のニーズに合わせて具材や生地を工夫すると方針を示している。
  クアン社長と共同出資で設立した販売会社「オカベトナム」が冷凍たこ焼き等の国内外営業を担い、クアン社長の目標を具現化します。ドンフン新工場はコロナ禍で計画より2年近く遅れました。ようやく年内に完成し、来年のテト(旧正月、2月中旬)明けには稼働を開始すると思います。

 ――冷凍切身魚等を生産するクアンヒューフーズ(ベトナム)の稼働状況はどう。
  新規の受注があり、ベトナムのほか、中国の協力工場を含めて工場の稼働率が上がっています。生産数量は回復傾向です。さらに数量を伸ばすため人員を増やしつつ、営業力強化の仕組みづくりに注力しています。さらに新規事業を検討中です。

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