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業界交差点

この人に聞きたい:第966回
(週刊冷食タイムス:25/01/21号)

ドラッグ業界からも相談増

(株)平井カンパニー 代表取締役  平井 智樹氏

(ひらい・ともき)成蹊大学経済学部卒業後、東京商工リサーチ入社。情報システム商社に転じた後、2007年平井カンパニー入社。営業、財務部門を経て14年社長就任、現在に至る。1973年東京生まれ。51歳。

PC導入支援のトップ企業

 精肉・食品加工機械の専門商社でプロセスセンター(PC)の総合エンジニアリングを手がける。提案力の高さからスーパー業界ではつとに知られる存在。近年はドラッグストアからの受注案件も増えている。

 ――スーパーマーケット(SM)業界の最近の動向は?
 平井 勢いのあるディスカウントストア(DS)が出店攻勢を強める一方、地方では後継者難から廃業や、M&Aによる売却を選択する中小店が増えています。
 実はこうした動きはドラッグストア(DGS)業界でも見られます。クスリのアオキ(石川県白山市)など、大手DGSが中小の食品スーパーを相次ぎ買収し、食品事業を強化しています。

 ――DGSの食品売場は以前に比べて格段に広がっている。
 平井 特に最近は地方を中心に生鮮食品や惣菜を充実させている店舗が増えています。食品を入口にして来店頻度を上げ、粗利率の高いドラッグ品を「ついで買い」してもらうための戦略です。

 ――惣菜は仕入れ品、もしくは自前で作っている?
 平井 外部に委託するケースが多いですが、PCを導入するケースも増えています。北陸・中部に地盤を持つGENKY(福井県坂井市)は業界でいち早くPCの運営を始めていますし、クスリのアオキもPCを数年前に立ち上げました。生鮮・惣菜を自前で製造する流れは強まっています。
 SMと違うのはアイテム数を絞って効率的に製造し、安い値段で提供していること。機械も絞り込んで簡単なオペレーションにし、コストを抑えている。このビジネスモデルを全国に広げています。

 ――一方でSMの投資は一巡したのでは?
 平井 いいえ、深刻な人手不足と商圏の人口減を背景に店内加工からPCにシフトする動きは止んでいません。DGSを含め当社への相談件数は増えています。

 ――SMの取引先数は?
 平井 店舗は関東圏を中心に1千店舗を超え、PCは全国で約80カ所手がけています。当社は365日修理受付けと年1回の定期点検によるアフターサービスを行っています。今は人手不足から設備機器が故障しても担当者がすぐに来てくれない、という声をよく聞きます。機械が故障して製造ラインが止まれば欠品が発生する。SMはこれを最も嫌がります。
 当社は大半のケースで24時間以内に駆け付けますし、定期点検で故障を未然に防いでいます。こうした万全の体制を理由に当社に切り替えるお客様も増えています。

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