●豊洲で市場まつり 漬け丼やあんこう鍋に大行列8年ぶり、移転後初開催
伊藤実行委員長はオープニングセレモニーで「豊洲市場が開場して6年経過した。コロナ禍などの困難もあったが、1日も休むことなく元気に事業を進めてきた。この市場の元気を伝えようと市場まつりを企画した。地元に愛される、都民に信頼される、世界に羽ばたく市場をめざし、生鮮流通を支え、日本の食文化をこれからも守っていきたい」と市場への思いを語った。 東京都の小池百合子知事は「(豊洲市場移転時)築地大橋からターレが豊洲市場に移動する姿は今でも忘れられない。移転から早6年。より多くの人に直接市場を感じてほしいという豊洲市場協会の念願がかない、初めての市場まつりの開催となり感無量。豊洲市場の元気とともに心意気も直接感じていただき、おいしい食事を楽しんでほしい」と呼びかけた。 特別ゲストとして駆け付けた十三代目市川團十郎白猿氏は歌舞伎の成田屋と豊洲(築地)市場の長年の関係性について説明し、「8年ぶりの市場まつりを、世界が誇る、日本を代表する豊洲市場でたくさんの人と一緒に笑顔で楽しめたらうれしい」とあいさつした。 セレモニーでは、東京魚市場卸協同組合の早山豊理事長の発声で、実際にせりの時に使う“せりベル”を登壇者全員が鳴らして、豊洲市場まつりが始まった。 飲食グルメコーナーでは豊洲市場の業会ごとに「マグロ漬け丼」(大物業会)や「ふぐ唐揚げ」(ふぐ組合)、「あんこう鍋」(鮮魚業会)、「アナゴ丼」「ウニ丼」(特種物業会)、「小田原おでん」(煉加工品業会)など素材を生かした様々な魚介メニューのブースが並び、行列ができた。 銀鱗会はBSフジの人気番組「植野食堂」とコラボし、「塩レモン海鮮焼きそば」を販売し、好評だった。 復興支援コーナーでは岩手県や福島県、宮城県、石川県などの魚介メニューを販売した。 仲卸モデル店舗は子ども連れに人気 会場内には市場と関連が深いターレやフォークリフトを展示したほか、輸送協力会による大型トラックの乗車・荷下ろし体験などを行い、子ども連れ中心に人気だった。 |
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