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今週の一本

●キリンビール 食文化支える生産者を支援  松田陽平 (週刊水産タイムス:26/07/27号)

「一番搾りACTION」始動

 キリンビール(東京都中野区、堀口英樹社長)は、フラッグシップブランド「キリン一番搾り生ビール」を通じて、全国47都道府県の食文化を支える一次生産者を応援する新たなブランドアクション「一番搾りACTION(アクション)」を開始することを22日発表した。全国各地で創意工夫や挑戦により“新しいおいしさ”づくりに挑戦する生産者を支援し、日本の食文化を未来へ受け継いでいくことをめざす。

左からキリンビールマーケティング部の佐藤洋介「一番搾り」ブランドマネージャー、堤さん、宮嵜さん、眞下さん、小芝さん、
今村執行役員
北三陸ファクトリーの
ウニを食べる小芝さん
 同社の今村恵三執行役員マーケティング部長は22日の発表会で「(調査によると)ビールを購入する際に、味や香り、価格だけでなく、地域応援や社会貢献がブランドを選ぶ新たな選択軸になっている」と指摘。気候変動や異常気象、原料高騰、人手不足など日本の食の生産現場が様々な課題に直面する中、1990年から36年間販売している「一番搾り」に欠かせない日本のおいしい食材を未来につなげるため、「何か支援ができないか」との思いから今回の「一番搾りACTION」を立ち上げた。
 同社が生産者を対象に実施した調査によると、8〜9割の生産者が様々な課題に直面する一方で、「工夫や挑戦で課題を乗り越えたい」「おいしいものを届け続けたい」と前向きな意思を持つ生産者も8〜9割いることがわかった。 
 今村執行役員は「ピンチをチャンスに変える前向きな姿勢に感銘を受けた」と語った。
 同社は47都道府県を対象に、創意工夫や挑戦により生み出された独自性や先進性のある“新しいおいしさ”を提供する生産者を4〜5月に公募。公平な審査に基づき、各都道府県から1件ずつの生産者を「一番搾りACTION」の支援対象としてこのほど選出した。

今年度の寄付金は5500万円を想定

 支援の仕組みは「一番搾り」の売上げに応じた寄付と、ウェブサイトでの直接的な寄付に分かれる。
 「一番搾り」1缶・びん・樽・ペットボトルあたり0・1円を寄付し、寄付総額を47都道府県の生産者に等分する。
 また、「一番搾りACTION」ウェブサイトからは商品の購入に関係なく、応援したい都道府県の生産者に対してコインで応援できる。1応援あたり0・1円(1エリア上限10万円)が寄付される。
 同社は2026年度の寄付金の総額見込みを5500万円と想定している。
 生産者に送られた寄付金は、生産機器の購入や後継者育成など、“新しいおいしさ”のさらなる発展のために活用される。

新テレビCMでは生産者を訪問

 発表会には、同日から全国で順次放映される「一番搾り」の新テレビCMに出演している俳優の堤真一さんと、小芝風花さんに加え、「一番搾りACTION」で選出された、みやざき農園(福井県、コメ農家)の宮嵜恵介さん、北三陸ファクトリー(岩手県、ウニ生産者)の眞下美紀子さんが登壇した。
 新テレビCM「訪問編」では、堤さんが暑さに強い米を生産するみやざき農園を、小芝さんが磯焼けで痩せたウニを再生養殖する北三陸ファクトリーの生産現場をそれぞれ訪問した様子を映している。

ギンヒカリやオリーブハマチも対象に

 「一番搾りACTION」で選出された水産業の生産者(商品名)は次の通り。
 ▽岩手県・北三陸ファクトリー(はぐくむうに)▽群馬県・斉藤養魚場(ギンヒカリ)▽千葉県・日本DSSフーズ(南総里見うなぎ)▽長野県・長野県養殖漁業協同組合(信州サーモン)▽愛知県・渥美漁業協同組合(かごいり娘、アサリ)▽富山県、ティ・エス・ピィ(能登うなぎ)▽滋賀県・アクアステージ(甲賀びわますささゆり)▽大阪府・岡田浦漁業協同組合(泉南あなご)▽山口県・やまぐち型養殖業推進協議会(やまぐちほろ酔いとらふぐ酔虎)▽香川県・香川県海水魚類養殖漁業協同組合(オリーブハマチ)▽愛媛県・四国旅客鉄道(サイモン、サーモン)▽徳島県・岩崎商店(すだち鮎)▽熊本県・丸山水産(天草の活き車海老)

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