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今週の一本

●CJ FOODS JAPAN 千葉工場が竣工  橋本武寿 (週刊冷食タイムス:25/09/09号)

冷凍マンドゥや餃子を製造

CJ千葉工場の外観
敷地面積は8200u
カンCEO(左)と
伊藤忠商事の宮本執行役員
朴部長
 CJ FOODS JAPANは冷凍食品を製造する自の拠点「千葉工場」を千葉県木更津市に2日竣工した。マンドゥ(韓国式餃子)や餃子など社を製造して供給体制を強化、飛躍的な質的・量的拡大をめざす。

 投資額は1000億ウォン(1ウォン10円換算で約100億円)。敷地面積は8200u。同社が日本で工場を立ち上げたのは初めて。親会社のCJ第一製糖は韓国をはじめベトナム、北米、欧州でも冷凍食品の工場を展開しているが、それらと比べて千葉工場の製造能力は中堅規模となる。
 千葉県は消費地に近いことやインフラ面、原料調達、物流、安全面などを考慮して工場の立地として選定した。千葉工場以外に「日本に冷凍食品工場を立ち上げることも検討予定」(朴淳宰部長)。
 千葉工場の竣工に伴い同社冷凍食品の看板商品「王マンドゥ肉&野菜1kg」をリニューアルし11月17日発売する。
 従来は餃子計画の「群馬工場」で2021年から製造してきた既存品を11月中旬で販売終了し、千葉工場製品に順次切り替える。
 「餃子計画の群馬工場で得た知見を千葉工場に導入する機械設備選びに活かし、安全で良い品質の製品を作るために努め、オペレーションにも活かす」(同)。

伊藤忠商事 CJ第一製糖と業務提携 日韓、世界で製品販売拡大

 伊藤忠商事はCJ第一製糖(韓国ソウル市、カン・シンホ代表取締役CEO)と食品関連分野で業務提携契約を締結したと2日公表した。伊藤忠商事はCJ第一製糖への原料納品の検討や、日韓・グローバル市場における製品販売の拡大、新商品開発、新規事業の創出を共同で進める。
 伊藤忠商事は提携を通じ、「マーケットインの発想」で商品・サービスの提供に取り組み、強みである生活消費分野における経営基盤の強化を図る。
 CJ第一製糖は冷凍食品や韓国調味料を製造販売する韓国の食品大手。世界60カ国以上で販売しており、韓国と北米の冷凍餃子シェアは1位という。
 日本でも「bibigo(ビビゴ)」ブランドで冷凍餃子、冷凍キンパ、「美酢(ミチョ)」ブランドのビネガードリンクを販売している。イオングループやコストコ、アマゾン、楽天などに販路を広げている。
 日本法人CJ FOODS JAPANを通じ、千葉県木更津市に冷凍餃子工場を新設し、同日竣工、日本市場でのシェア拡大を図る。
 海外ではほかにドイツ、ベトナム、オーストラリアに生産工場を構えている。アメリカではサウスダコタ州に新工場を建設する。2027年の完成をめざしている。さらにハンガリーで新工場の設計に入った。
 CJ第一製糖の昨年の食品事業の売上高は1兆1353億円。そのうち、海外は5581億円。
 調印式ではカンCEOと、伊藤忠商事の宮本秀一執行役員食料カンパニープレジデントが固い握手を交わした。

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