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今週の一本

●味の素冷凍食品 再現ではなく“翻訳”  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:26/09/08号)

兆徳「玉子チャーハン」を冷凍「黄金炒飯」に

兆徳の厨房で「玉子チャーハン」を作る
朱店主
兆徳の朱店主と開発担当の森氏
発売中の「黄金炒飯」
 味の素冷凍食品の「黄金炒飯」は、「玉子チャーハン」で知られる東京本駒込の有名店「兆徳」が監修した今秋の一押し商品。開発を担当したリテール製品戦略グループの森一将氏は「お店の味の再現ではなく、翻訳」と7日本社で開いた「黄金炒飯試食・説明会」で語った。

 兆徳の「玉子チャーハン」はご飯と卵に「塩、油、ねぎ、新鮮な調味料」(朱徳平店主)を加えただけの非常にシンプルなメニュー。具材やタレをプラスする“足し算”とは異なり、余計な物が入っていない“引き算”の考え方で、素材の味を引き立てているのが特徴。
 「黄金炒飯」も具材は卵、ねぎ、鶏肉とシンプル。釜で炊いたふっくらご飯をパラッと炒めた。特製「香味油」で高温の鍋であおった時のような、食欲をそそる卵や油の香り・風味を実現した。味の素社の特許原料を活用した調味料で、あっさりシンプルながら、レンゲが止まらない味わいを追求した。鶏肉は店舗のメニューに使っていないが、冷凍炒飯としての満足度を高めるために加えた。
 森氏は開発に当たり、次のようにコメントしている。
 「特に大切にしたのは兆徳さんの名前を借りるだけでなく、お店のおいしさに対する考え方を、しっかり商品として形にすること。そのために活用したのが、当社が長年培ってきた技術と、味の素グループが蓄積してきた味づくりの知見。監修=名義貸しでは決して届かない、兆徳さんの思想を受け継いだ、技術×監修でしか作ることができないひと皿。だからこそ当社が手掛ける意味がある」。
 さらに「あっさりなのに満足感がある、上品なのにレンゲが止まらない、コメはふっくらしているのにパラッとほどける、味は優しいのに卵のコクや風味がしっかり感じられる、電子レンジ調理なのにお店のような風味や香りをしっかり感じることができる、といった相反する要素をひと皿の中で同時に成り立たせることに苦労した」(森氏)。
 試食・説明会では、引き算しすぎて物足りない味わいの試作品Aと、逆に引き算をし切れなかった試作品B、絶妙なバランスで完成した「黄金炒飯」の3品を用意した。会場に駆けつけた朱店主や報道関係者がそれぞれの味の違いを確認した。森氏によると、通常の商品に比べて試作した回数は多かったという。
 兆徳の「玉子チャーハン」は1人前900円。火〜金曜日は会社帰りのビジネスマンで賑わう行列必至の店。月曜定休、土日は全国各地からファンが集まるという。すでに発売中の「黄金炒飯」は400g入りで、実勢売価は400円程度と値ごろを意識している。

発売記念し24時間限定“裏兆徳”

「黄金炒飯」の発売を記念し、普段は行列が絶えない「兆徳」の店舗で「黄金炒飯」1皿(約200g)と冷凍状態の1袋を税込み400円で提供する“裏兆徳”を9月7日17時30分から8日17時30分までの24時間限定で営業する。24時間、自宅で、行列なしで名店監修の「黄金炒飯」が楽しめるという、商品特徴にちなんだ。20席。予約不可。

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