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今週の一本

●ニッスイサーモンが始動  後藤美緒 (週刊水産タイムス:26/06/01号)

2030年国内1万tへ

ニッスイサーモンをアピールする(左から)鶴岡社長、笠原氏、のんさん、塩谷所長
生でも焼いてもおいしいニッスイサーモン
 ニッスイ(東京都港区、田中輝社長)は2030年に“国内サーモン1万t”への生産拡大を掲げるとともに、統一ブランド「ニッスイサーモン」を4月から始動している。6月8日の世界海洋デーを前に、国産養殖サーモンに関する事業説明会兼試食会を都内で5月27日開催した。サーモン養殖を通じて豊かな海を次世代へ引き継ぐ取り組みをアピールした。

岩手・広田湾に新漁場/最先端技術を導入

 同社の国内サーモン養殖拠点は岩手県大槌町・陸前高田・大船渡(2025年度水揚げ量1486t)、新潟県佐渡(930t)、鳥取県境港(1929t)の5カ所。東日本大震災前の2倍以上となる約4300t生産している。2030年には国内で1万t(岩手県7000t、新潟県800t、鳥取県2300t)の生産体制をめざしている。
 これに向けて、最先端の自動給餌システムやIoT技術などを導入して安定生産や省力化を推進するとともに、養殖環境のモニタリングを行い、海洋環境への負荷低減に努めている。
 今後は試験養殖を行っている陸前高田市の広田湾に新たな漁場を整備し、最先端の養殖技術を導入する。今年11月にスタートする次の養殖シーズンに向け、8月に直径50mの大型イケスを設置。9月には現在ベトナムで建造中の給餌用バージ船が到着する予定だ。

笠原氏考案メニューをのんさんが試食

 事業説明会には同社中央研究所の塩谷格所長とニッスイサーモンの鶴岡比呂志社長、ニッスイサーモンのイメージキャラクターを務める俳優・アーティストののんさん、日本料理店・賛否両論店主の笠原将弘氏が登壇した。
 塩谷所長は世界の水産資源や養殖事情を説明。世界的に養殖生産量が増加する中で、「多様性が強みの日本の養殖には伸びしろがある」と評価し、「海を守ることと食を支えることを両立することが、これからの養殖に求められている」と語った。
 鶴岡社長は「国産サーモンは海外産よりもリードタイムが短いことが強み。その中でも、特にニッスイサーモンは鮮度管理を徹底して刺身でおいしく楽しんでもらえる品質にこだわっている」とアピールした。
 笠原氏とのんさんは、笠原氏考案のニッスイサーモンを使用したオリジナルメニュー「サーモンのカルパッチョ」を調理実演した。
 笠原氏は「ニッスイサーモンは程よい脂のりとクリアな旨みが特徴。生でも火を通してもおいしい。安定供給されているので、家庭でもたくさん楽しんでほしい」と語った。
 試食したのんさんは「とてもおいしい。みなさんにも笠原シェフのレシピでニッスイサーモンを味わってほしい」と絶賛した。

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