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●日東ベスト 消費税減税などの変化に対応
木村健
(週刊冷食タイムス:26/09/29号)
新商品のコンセプトを説明
日東ベストは7月に発売した秋冬新商品のマスコミ向け試食会をこのほど開催した。6月に営業本部長に就任したばかりの遠藤雅明取締役常務執行役員は第1四半期の販売が苦戦したことを報告する一方、変化する市場環境に対応して開発した新商品に期待を示した。
 | | 遠藤営業本部長(左)と奥井商品企画部長 |
奥井寿一執行役員商品企画部長は市場ごとの環境・課題を次のように説明した。
「学校給食は公立小学校の給食が無償化になったが、市町村により補助金額が異なり、予算に余裕がある地域と厳しいところが出ている。外食は訪日外国人が増えているのでホテルビュッフェ向けを中心に開発した。食品消費税の軽減税率対策としてテイクアウト需要を狙った商品も組み込んでいる。惣菜は、昨年非常に高かった米価が今年下がっているものの、トレーが極めて高くなっているため、メニューの組み換えをしなくてはならない状況。病院給食は人手不足が最たる分野であり、特に朝食の対策が急務であることに対応した。市販冷食は参入して3年だが、まだ伸びると考え、足固めとして当社の(業務用における)主力品の強化から進めている」。
攻守それぞれのコンセプトで
コンセプトは�@新たな売上げを作る�Aチャンスを取りこぼさない�Bかつての売り場を取り戻す。 新たな売上げ作りを目的に、外食向けには「JG揚げてカリッともちっと春巻き」3種を投入した。米粉と小麦粉の生地を使い、“カリッ”と“もちっ”が共存するこれまでにない食感のオリジナル春巻きを居酒屋、カラオケなどの市場に訴求している。 ホテルビュッフェ向けの「JGバジル香るソースのチキンマリネ」など2品は、鶏肉の価格が高騰しているものの大幅な値上げが受け入れられないことから、ターゲットをベーカリーに広げてソースの粘度などを調整。ビュッフェにも惣菜パンにも使えるようにした。 惣菜向けの「ベストロースカツ(H厚切り)」は重量を増やさず(売価を上げず)に肉厚に特化し、断面のアピアランスで売り込む作戦。カツサンドなどへの利用で新規顧客を獲得する。 市販冷食の新商品としては、既存のまぜ麺「潮銀」、「灼銅」に「墨黒」、「紅唐」、「雷金」の3品を加えて再度PRをかけ売場を取りに行く。業務用で定評を得ている商品に色にまつわる商品名をつけて市販化することで話題性を持たせた。金銀銅の色を揃え、国際大会の時期に利用してもらうことも想定した。 「チャンスを取りこぼさない」新商品としては「カットゼリー」や、アレルゲン対策商品「お米deショコラキャラメル味のスティックケーキ」などで秋シーズンの需要を狙う。
「かつての売り場を取り戻す」 「かつての売り場を取り戻す」戦略の中心となるのが米飯惣菜向けの焼肉類。「牛タン重」をはじめ「山形豚」や「北海道産黒毛和牛」を使った高単価な「お重」向け商品。 病院・施設向けの施策の1つは原料確保が難しくなったさば商品に代わる商品を投入したこと。さばの塩焼きをほっけの塩焼きに変えるなどして対応した。 もう1つは「やわらか食でも常食でも、同じ施設で皆が同じメニューを食べられるようにした」こと。工程を変更、作り方を改善して実現した。
サタプラ効果、市販用事業に弾み
遠藤雅明取締役常務執行役員営業本部長は、TBS系のテレビ番組「サタプラ」(8月29日放送)で市販冷食「エーデルシェフ鉄板焼チーズインハンバーグ」が総合1位を獲得したことと、「FMチーズ風ソースインハンバーグ」が日本食糧新聞社の業務用加工食品ヒット賞を受賞したことを挙げて「価値が認められ全社的に喜んでいる。受賞したのはいずれもハンバーグだが、新商品の開発にはすべて同じ気持ちで取り組んでいる」と、新商品に対する期待を訴えた。 特に「サタプラ」で取り上げられた鉄板焼チーズインハンバーグは放送直後から問い合わせが殺到し、出荷がケタ違いに伸びたという。
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