●日本水産 中国の合弁工場操業間近機械化進め、省エネ設計に日本水産が中国山東省青島市の経済開発区(黄島)に建設していた合弁の冷食・水産加工工場が完成し、まもなく操業開始する。合弁会社「山東山孚日水有限公司」の新工場は敷地七万二〇〇〇平方メートルの中に生産工場と五千トン冷蔵庫のほかに日水東京本社直轄の中国品質管理センター、大型の浄化設備などを設置した。 加工ラインは(1)魚切身(2)水産加工(3)〜(5)調理冷食を生産。パン粉も内製化する。二階建て。それぞれ一三〇メートルの直線ライン。調理冷食は当面日本向けだが、中国内販も視野に入れている。水産加工品は欧米中市場の需要を広げる。 生産従業員の雇用難や原料・諸コスト高などを見越して省力化、省エネ化設計としたのが特徴。 大型工場でありながら水産・冷食加工ラインで機械化を進めたことにより、加工作業の従業員は全体でも二百〜三百人程度と極めて少ない。 工場内は全室が最適温度管理。生産地域と従業員宿舎は仕切り、社員の福祉充実を重点にした。生産能力は三万トン以上。
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