●サンマルコが日本冷食を買収冷食100億円と道内トップ規模に1〜2年後、サンマルコに合併北海道に本社を置く冷凍食品メーカー、サンマルコ食品(札幌市、藤井幸一社長)は、エバラ食品工業の100%出資子会社、日本冷食(網走郡、田中正行社長)を買収し、子会社化することを二十四日明らかにした。これによりサンマルコ食品の売上高は約百億円となり、北海道の冷凍食品業界でトップクラスに躍り出る。 サンマルコとエバラは二十七日付で売買契約を締結した。サンマルコが日本冷食の発行済株式五十九万八千株を二億千六百万円で取得し、四月一日付で子会社化。サンマルコの藤井社長が日本冷食の社長を兼務、田中社長は相談役として当面残る予定。サンマルコは日本冷食が抱える負債も継承し、「一〜二年後にサンマルコ食品に合併する」(藤井社長)方針。 両社の平成十七年三月期売上高は、サンマルコ五十六億二千四百万円、日本冷食四十四億四千百万円。両社ともコロッケを主体とする冷凍食品メーカーだが、「日本冷食が得意とするクリームコロッケ類を中心にして、当社の電子レンジコロッケのラインを日本冷食に移す」(藤井社長)意向。日本冷食はコロッケの他、グラタンや春巻などの調理冷凍食品も生産している。 藤井社長は今回の買収について大要次の通り語っている。 一方、エバラ食品工業は二十四日開催の取締役会で日本冷食の全株式をサンマルコ食品に譲渡することを決議した。同社では譲渡理由を大要次の通り説明している。 エバラ食品は日本冷食に総額八億円の短期貸付金があり、このうち三億九千万円を債権放棄。残る貸付金は今年四月末を返済期日とする。また日本冷食は従業員に対する退職一時金を支払う予定。その結果、エバラの今三月期連結決算で関係会社株式売却損一億三千八百万円、退職金一億七千九百万円、関係会社債権放棄損三億九千万円、合計五億二千八百万円の特別損失を見込んでいる。
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