●規制緩和は活力育てるシステムをハワイの深層水利用を中心した視察セミナーを終えた。いつもながら日本と比べて規模、スケールの大きさと日本のような規制がなく、アイデアと自助努力を発揮した事業が展開されている。 日本での深層水の深度はせいぜい200mだが、ハワイでは500m、950mと深く、さらにパイプも日本では直径が20cmとハワイの1m30cmとくらべて細い。また、ハワイでは深層水を利用しての養殖はアワビ、カンパチ、ヒラメ、ロブスターが試みられている。事業を開始するための州の融資制度もある。施設にはテストプラントの区域があり、一定の期間小規模なプラントで事業を行い、ある程度メドが付けば本格的な事業化を図る広い地区へ引っ越しをする。 テストから事業化までの民間活力の導入を図る道筋のシステムが出来ている。 小泉内閣による「民間でできることは民間で」がスローガンの行政改革であるが、民間活力を引き出す規制緩和策と合わせて、民間活力を育てるシステム作りにも力を注いでほしい。そうでないと、規制緩和で犠牲になる人ばかりとなってしまう。
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