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今週の一本

●06年上期輸入凍菜 高橋 尚徳
(週刊冷食タイムス:06/08/01号)

41万トンで金額二ケタ増

6月は0.9%減と落ち込みなし 中国産ほうれん草伸長 

 〇六年上期の冷凍野菜輸入高は四一万二九五一トン(9.8%増)、五百九十五億二千三百万円(21.7%増)と数量、金額とも伸びた。六月は六万六七〇三トン(0.9%減)、九十八億七千八百万円(6.5%増)で、数量が六カ月ぶりに前年実績を下回った。数量を前月と比べると17.1%減と大幅に減少しており、ポジティブリスト制度施行を前にした五月の“駆け込み輸入”の大きさを物語っている。財務省が七月二十八日発表した。

 六月はポテト(14.2%増)、ほうれん草(48%増)、ブロッコリー(2.9%増)を除いて前年実績を割り込んだが、金額を見ると、豆類以外すべての品目が前年実績を上回った。

 豆類の中で落ち込みが激しかった枝豆は、トップだった中国(二二六〇トン)が前月比41.5%も減少して二位に転落。台湾(二八八七トン)が0.8%増えてトップに立った。

 大きく伸びたほうれん草は、一位中国(一九四二トン)が前月比170%増に対し、二位ベトナム(二二八トン)が46.7%減。前月は実績がなかったタイ(二二トン)、チリ(一七トン)、フランス(四トン)からも入っており、リスクを分散した模様。さといもは中国産の減少分をほぼそのまま反映した。
 ポジリス最初の月で大幅減が予想されたが、実際には強気の扱いが多かった。


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