●昨年の冷食生産高 4年連続で数量伸ばす家庭用がけん引 業務用は苦戦続く冷食生産量154万tに平成18年1〜12月の冷凍食品国内生産量は154万5200t(前年比0.4%増)、生産金額は6656億円(0.5%減)となった。数量は4年連続で増加したが、伸び率は前年の0.8%増を下回った。金額は7年連続の減少だが、最近7年間の中では平成13年の0.3%減に次ぐ小幅に止まった。業務用が数量・金額とも9年連続で減少、市販用は数量・金額とも前年を上回った。(社)日本冷凍食品協会が12日発表した。生産数量に輸入冷凍野菜(83万1800t)と、会員が輸入した調理冷凍食品(31万5400t)を加えた冷凍食品消費量は269万2500tで、前年より2.9%増えた。 国内生産高のうち、業務用冷凍食品は97万3203t(前年比1.6%減)、4197億円(2.8%減)で数量、金額ともに9年連続で減少。家庭用冷凍食品は57万2001t(4.0%増)、2458億円(3.5%増)で順調に伸びた。家庭用の数量は平成14年に17年ぶりの減少を記録したが、翌年からは4年続けて4〜7%台の高い伸び率で増加している。また14年から2年連続でマイナス成長だった金額も16年以降はプラスに転じている。 総生産数量に占める比率は家庭用37.0%、業務用63.0%で、家庭用が前年よりも1.3ポイントアップした。生産金額でみると家庭用36.9%、業務用63.1%で、家庭用が1.4ポイント上昇した。これは業務用の比率が高い調理食品のフライ類が数量で5.1%減、水産物が10.9%減と大きく落ち込んでいることが起因していると推測される。 日本冷凍食品協会では、冷凍食品の国内消費量を従来は「国内生産量+冷凍野菜輸入量」で計算していたが、昨年9月発行の『冷凍食品に関する諸統計』分から、「国内生産量+冷凍野菜輸入量+調理冷凍食品輸入量」に変更している。 |
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