●極洋創立70周年捕鯨会社から食品会社へ冷凍すしで世界の水産市場に挑む極洋(東京・赤坂、福井清計社長)が9月9日に創立70周年を迎える。記念の祝賀会を7日ホテルニューオータニ(東京・紀尾井町)で開く。東京大学大学院教授の伊藤元重氏の講演「流通の変化と企業戦略」も予定している。 極洋は昭和12年に捕鯨会社(社名は極洋捕鯨)としてスタート。翌年に南氷洋の母船式捕鯨事業、昭和27年に北洋捕鯨にも出漁した。昭和45年に青森県八戸市に水産加工工場(現在の極洋食品)を建設。 冷凍食品・チルド食品を製造するキョクヨーフーズ、冷蔵運搬船事業を行う秋津海運(現極洋海運)、冷凍食品製造のサポートフーズを矢継ぎ早に設立。業容拡大を図るとともに、平成3年には宮城県に塩釜研究所を設置し、商品開発や品質管理の充実を図った。 HACCPやISOの認証取得にも早い取り組みを見せており、平成16年には関係会社を含めたキョクヨーグループ全体で環境マネジメントシステム「ISO14001」を取得している。 極洋のモットーは「健康で心豊かな生活と食文化に貢献し、社会とともに成長する」。昨年はタイに冷凍すしや寿司ネタの製造販売を行う合弁会社「K&Uエンタープライズ社」をタイに設立。欧州にはアムステルダム事務所を設置したほか、中国に冷凍食品販売の青島極洋貿易有限公司を設立するなどして、キョクヨーブランドの製品を世界へと広げている。 |
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