●日水、国内外に資本参加供給面でのシナジー効果狙う日本水産(垣添直也社長)が国内外の水産加工・食品会社に相次いで資本参加している。1日にフランスの食品会社を買収をしたのに続き、5日には国内の水産・食品会社3社と台湾の冷食メーカーへの資本参加にこぎつけた。いずれも新TGL計画(中期計画、2006年〜11年)に則った取り組みで、価値の最大化とサプライチェーンにおけるシナジー効果も狙う。 5日に資本参加を公表したのは冷食メーカーの金子食品(香川県三豊市)、クニヒロ(広島県尾道市)、水産加工会社のマルサ笹谷商店(北海道釧路市)、大明(タイメイ)食品工業股有限公司(台湾・高雄県)。投資額は4社で約12億円。 [金子食品]冷凍たこ焼き、30億円、160人。20.5%[クニヒロ]カキフライ、76億円、293人。20.5%[マルサ笹谷商店]スリミ・さけフレーク、164億円、282人。20.0%[大明食品工業股有限公司]冷凍枝豆、12億円、120人。25.0%。 これに先立ち、日本水産はフランス国内で水産物を主に冷凍食品、チルド食品を製造販売するシテマリン社の株式59%を1日取得した。 ニッスイグループのヨーロッパの売上規模は同社が加わり、ノルディックシーフード社、ユーロパシフィコ社を合わせ約500億円に拡大。シテマリン社の06年売上高は約102億円、主な商品はフライ製品、冷凍野菜調理品。小売へ51%、フードサービスへ49%を販売している。 |
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