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●中間決算厳しい見通し 井出 万寿男(週刊水産タイムス:07/11/05号)
大手各社が軒並み下方修正
20年3月期の中間決算を前に、大手水産会社が今期の業績予想を次々と下方修正している。売上高は微減程度にとどまっているものの、原料高やコストアップが利益面を圧迫。営業・経常利益が大幅に減少しており、通期の業績予想でも修正を余儀なくされている。
マルハニチロホールディングスは売上高3635億円(当初予想は3700億円)、営業利益は51億円(同80億円)、経常利益は47億円(同70億円)、中間純利益は8億円(同30億円)と利益面で大幅な下方修正。
国内養殖事業は堅調だが、アフリカえび合弁事業の改善が遅れた。北米事業でのコストアップ、円安要因を含めた日本向け価格の下落による利益圧迫、主力商材である鮭鱒、エビ類の市況軟調による水産商事の利益率低下、加工食品での原料価格上昇によるコストアップが要因。ニチロとの経営統合に向けた会計基準の統一により、過年度での販売促進費7億円などの特別損失を計上する。
通期も完全子会社のニチロの連結対象会社の下半期の業績予想を織り込むとともに、中間期の業績予想をふまえた結果、事業環境の改善による十分な収益確保は難しい状況と予想。「新規事業参入も遅れが見込まれる」と厳しい。
ニチロは連結中間純利益のみ上方修正、その他は単体も含めて下方修正。単体の水産品事業は世界的な水産物需要の高まりで国際市場での買い付け競争が厳しく、仕入れコストの高騰で計画した利益を下回る見込み。加工食品事業も冷凍米飯類の販売が振るわなかった上、中国産食品に対する報道が凍菜などに影響し、売上高、利益で計画を下回る見通し。
連結でもニチロ畜産やアクリフーズが原料価格の高騰などで苦戦を強いられている。中間純利益の増加は、不動産管理のニチロあけぼの商会が首都圏の社宅などの売却で特別利益35億円を計上したため。
日本水産も水産事業が国内で鮭鱒の仕入れ単価アップ、エビや中国産ウナギの販売数量の減少があり、南米ではアルゼンチンの漁労事業の不振やチリのサケ養殖会社で地震、魚病が影響した。
食品事業は、国内の冷凍食品やねり製品が企業間競争の激化で販促費が増加。北米の業務用水産冷凍食品事業も不振が続いた。
通期も水産事業でインドネシアのエビ養殖事業の改革の遅れやチリのサケ養殖の大幅な減少、食品事業における北米の業務用水産冷凍食品事業の苦戦が見込まれている。
極洋も国際的な買付競争の激化による原料価格の高騰と、国内市況の低迷が下方修正の大きな要因。一部魚種の急激な相場変動で処分損が発生したことも大きかった。
連結ベースではカツオマグロの海外まき網事業、物流サービス事業における冷蔵運搬船事業が堅調に推移しているが、単独の落ち込みを補うまでには至っていない。
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\ 13,200(税込み) |
\ 4,400(税込み)
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\ 2,750(税込み)
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\ 2,640(税込み)
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