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●値上げの本番迎える 佐藤 巳喜夫(週刊冷食タイムス:08/01/08号)数量減カバーを課題に メーカーの冷食売価(出荷価格)値上げ告知が相次いでいるが、実際に価格が動き出すのは1月以降にずれ込んでいる。一部に根強い抵抗は残っているが、ほとんどのチャネルで新価格は受け入れられそう。 ただし原料高の先行きを見据えるのに加えて、年末モードに入り、製販の値上げ交渉は年明けに持ち越されたが、年が明けて、引き上げ実行の段階を迎えた。 新価格移行日から売価引き上げまでにはずれが生ずる。今回は3カ月以上の空白期間となる場合もある。ニチレイFは差額を「販促費」で処理する。雑経費とみなすところもある。本来は必要のない経費が値上げによって伴うことになる。 業界が気になっているのは大手小売店の抵抗。イオンとCGCが「価格凍結宣言」を打ち出しているが、CGCはPB中心で堀内淳弘CGCグループ代表がNBの値上げを容認しているのに対し、イオンはNB対象という違いがある。実施商品が食品中心にわずか100品に限られてはいるが、しかしメーカーだけでなく、同業小売店からも同調者は現れない。 もちろん売価決定権は小売店にあり、仕入れ価格高騰を抑えきれる営業努力も評価されるべきだが、一方で、安くすることが本当の生活支援なのか、商品の安定供給(値上げ是認)こそ小売店の使命では、という指摘が業界周囲に強い。 味の素冷食が主力9品を値上げ 味の素冷凍食品は市販用冷食9品を3月出荷分から価格改訂し、一部リニューアルする。既にえび製品を10月下旬、鶏肉加工品2品を11月中旬から改訂しているが、今回は「ギョーザ」、「エビシューマイ」など主力品を多く含む。 |
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