●JT 焼成冷凍パン市場に本格参入独自のTL(二段階長時間熟成)発酵法で材料厳選、中国工場で手作り日本たばこ産業(JT)は焼成冷凍パン市場に本格参入する。独自の発酵技術やパン酵母に関するノウハウ、これまで蓄積してきた製パン技術を集大成して提案する。2月から業務用に新発売するのは(1)クロワッサン(2)胚芽ロール(3)ホテルブレッド――の3品。職人の味、本物のおいしさを追求する新しいブランド「ディライトベーカーズ」を立ち上げて投入する。JTのめざす「新しいカテゴリーへの挑戦」と「新しい市場の創造」を具現化したもの。中国山東省の子会社、威海佳康食品で製造する。 今春投入する焼成冷凍パンは、JT独自のTL発酵法(二段階長時間熟成発酵法)でソフトな食感と風味を冷凍状態で一年間保つ。「液種」で約52時間、「中種」で約24時間かけてパン生地を発酵・熟成させてから、本捏・ミキシング、分割・成形、最終発酵、焼成、冷凍する。 原料の小麦粉、バター、塩、水に至るまで「世界各国から安全なものを厳選して使用」(JT)。また自社工場で徹底した品質管理を実践している。 製造会社の威海佳康食品では、中国のインストアベーカリーや韓国のCVS、日本のサンジェルマン店舗向けにも一部冷凍パンを供給。JTでは冷凍パン生地市場は約1400億円、焼成冷凍パンは100億〜200億円市場と推定している。 |
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