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今週の一本

●加ト吉 品管基準を徹底強化  佐藤 巳喜夫(週刊冷食タイムス:08/03/18号)

JTに続き内外Wチェックへ

森山理事長

 加ト吉は「最高水準の品質管理体制」の構築を進める。13日発表した。日中の検査体制を強化するのが骨子。原材料仕入先に対しては同社選定基準に基づき監査を強化する。両国の品質検査センターで製品をWチェックするため、必要な機能を両国に新設する。海外委託先は36工場を25工場に集約したが、さらに絞る。工場セキュリティーを強化するとともに、製品パッケージとHP(ホームページ)で原料原産地を公開する。先週発表したJTと味の素冷食の品管体制と基本的な捉え方は同じ。「最高水準の」とわざわざ銘打った品質管理を行なうことで、信頼を回復し、落ち込んでいる冷食事業の立て直しを図る。

海外工場絞る ISOは委託先にも

 日中の品質検査センターで農薬・医薬品・DNA検査を強化し、四国本社のほかに中国と東京近郊にも品検センターを新設する。
 ISO22000は国内7つの全直営工場で取得しているが、今後製造子会社、委託先にも拡大する。海外委託先は36工場から25工場に集約した。安全安心を確保するため監視カメラを増設、全ての工場入退場者と車両を確認する。
 パッケージに主要原材料の原産地表示を主力商品から実施。HPでも公開する。

 従来の品管の取り組みと今後の体制強化の姿勢を示すため今回の新品質管理体制について「これまでも これからも」と副題を加えた。概要を13日発表するとともに、同日付で代表取締役副社長となった小林一夫氏が翌14日都内で記者に詳しく説明した。

 小林副社長は最近の販売状況や営業本部長として事業戦略を次の様に語った。「2月は市販用70%と低迷し、業務用も外食、学校向けが落ちたが惣菜等は増収。3月は持ち直しつつある。営業本部の基本は風通し良くすること。そのため全体責任を持つ私が本部長となり、新任の矢野営業統括部長に現場と経営トップをつなぐ役割を期待している」。

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