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●日本かまぼこ協会 「かまぼこをなくさない」
松田陽平
(週刊水産タイムス:26/10/19号)
会長宣言を採択 打開策推進へ
 | | あいさつする阿部会長 |
日本かまぼこ協会(会長=阿部賀寿男阿部蒲鉾店社長)は14日開催した理事会で、「日本の食卓から、かまぼこをなくさない。」と題した会長宣言を採択し、15日発表した。
会長宣言では、日本の食卓を支える「かまぼこ」が大きな危機に直面している点、企業努力だけでは吸収できない局面を迎えている点を訴え、「このまま原料の高騰と供給不安が続けば、地域の練り製品企業の存続、ひいては日本の食文化そのものにも影響を及ぼしかねない」としている。 その上で、取引先に対しては「製造企業と取引先の双方が持続できる環境を築いていくことが必要」として、持続可能な取り引きへの理解と協力を求めている。 また、行政・関係機関に対しては、練り製品を将来にわたって安定的に供給していくために必要な政策的な環境整備を求めている。 かまぼこ業界自身についても「守るだけでなく打開策を進める」「今こそ、業界の力を結集する時」として、新たな原料・調達先の開拓に向けた連携や情報共有などに取り組むことを会員企業に求めている。 最後に、「日本の食卓から、かまぼこをなくさない」という強い決意の下、業界の総力を結集して、かまぼこを次の世代へつないでいくための協力を消費者や関係者に求めている。
日かま阿部会長 「年末へ不確実な状況」/日本ブロック会議を開催
日本かまぼこ協会は東日本ブロック会議を都内で14日開催し、スリミの供給不足や価格高騰に対応するための情報提供や、「魚肉たんぱくの健康機能について」と題して東京海洋大学の石崎松一郎教授が講演した。 阿部会長は冒頭あいさつで「米国スケソウダラスリミのBシーズンの生産では、スリミが3割程度減少するということで、価格も上がる上に、供給も非常に不透明。年末にかけてかまぼこ業界の最需要期を迎える中で、非常に不確実な状況となっている。我々も待っているばかりでなく、自ら動かなくてはならない」と語り、大阪と東京でブロック会議を開催したねらいについて説明した。 スリミ情報の提供では、ロシア産スケソウスリミについて大水の原料開発部国内販売課の茅本寛之課長、ベトナム産パンガシウススリミについて松田産業の新里裕司食品事業部水産第一部課長、アラスカ産スケソウスリミについてはアラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)と日本かまぼこ協会の共同企画でダッチハーバーの生産現場の視察に参加した河内屋(富山県魚津市)の河内肇社長がそれぞれ報告した。
パンガスリミ、価格はA級並み
パンガシウススリミは、松田産業がベトナムの大手水産加工業者(ヴィンホアン社)と連携しながら約5年かけて開発したスリミ。 新里課長は「白身魚のスリミの入手が困難になった時のために開発したもので、スケソウスリミの供給が十分にあれば必要のないスリミ」と基本的な考えを示した。 安全性・安定性を訴求し、国内の多くのかまぼこ業者にサンプルを提供。実際に原料として利用している加工業者もいる。 新里課長は「スケソウスリミのA級並みの価格で、品質はFA級」と品質が高く評価されている点を説明した。 全国蒲鉾品評会で「アラスカシーフード賞」をこれまで受賞した河内屋をはじめ計4社の代表が今夏にアラスカ・ダッチハーバーを訪問。スケソウスリミを生産する陸上工場や洋上加工船、加工母船などを視察し、厳しく管理された持続可能なスケソウスリミの価値や、日本のかまぼこ業界・文化を支える基盤であることなど、視察で感じたことを報告した。
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