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今週の一本

●FOODEX特別アワード企画 フローズンを公開審査  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:26/03/17号)

社会課題解決など4部門で表彰

 FOODEX JAPAN(第51回国際食品・飲料展)の特別企画「フローズンオブフューチャー」アワードの最終審査・表彰式を実行委員会が会場の東京ビッグサイトで11日開催した。これまでとは異なる切り口の計4部門のうち、テクノロジー・イノベーション部門でニチレイフーズ「レンジで冷たい 盛岡風冷麺」、社会課題解決部門でUmios「WILDish唐辛子ツナ炒飯」がそれぞれグランプリを獲得した。

各部門のグランプリ受賞社に盾を贈った
 青木郁雄審査委員長(イオンリテール)をはじめ、小売、外食、食品卸の仕入れ担当者ら10名が試食を交えて同日、1次審査を通過した各部門5品、計20品を公開審査した。冷凍食品はワンプレート商品をはじめ個食需要に応えた商品が多く、トレンドを反映した形になった。
 各メーカーが商品特徴や開発背景などをステージ上でプレゼンテーションした。審査員からは「(ワンプレート商品の)主菜のハンバーグのグラム数は?」、「加熱時に異なるメニューが均一に温まるようにトレーの形状を工夫しているのか?」、「包材が皿代わりになる炒飯は何割がそのまま喫食しているのか」といった細かい質問が多数寄せられた。
 グッドアイデア部門は森永乳業「バリッチェ(チョコ&バニラ/チョコ&ストロベリー)」、外国人対応部門はハーゲンダッツジャパン「クリスピーサンド ザ・グリーンティー」がそれぞれグランプリに輝いた。各部門で準グランプリ、3位まで表彰した。
 青木審査委員長は表彰式で次のように挨拶した。
 「原料や人件費が上がる中で商品開発は大変だったと思うが、今年もかなり多くの商品を発売してくれた。トレンドをしっかり捉え、暑い夏に対応した商品や海外の人に受けそうな商品などたくさん世に出てきた。本当により簡便になり、おいしくなり、消費者はいろいろな冷凍食品にトライできるようになっていると実感する。朝から審査してきた結果、いずれの商品も甲乙つけがたく、僅差だった。各部門を5品までに絞り、その中から1〜3位を表彰するが、5品の中に入るだけでもすごいと思う。グランプリを獲得した商品は自信を持って我々も販売したい」。
 受賞社には記念の盾を贈った。

水で〆る盛岡風冷麺グランプリ

「レンジで冷たい 盛岡風冷麺」
 テクノロジー・イノベーション部門でグランプリを獲得したニチレイフーズ「レンジで冷たい 盛岡風冷麺」にはあらかじめトレーに氷が入っており、電子レンジ調理後、水を注いで麺を〆ると完成する。
 ニチレイフーズのライン&マーケティング戦略部商品第一部の蟹沢壮平氏によると、「氷を入れて電子レンジで冷たく仕上がる『冷し中華』の技術と、トレーに水を注いで電子レンジ調理する『本当にうまい担々麺』や『香ばし炒めの濃厚味噌ラーメン』の技術を融合した」という。
 「レンジで冷たい 盛岡風冷麺」は今春の新商品だが、ゴールデンウィーク明けの気温が上昇したころ、店頭に数多く並ぶ見通し。
 グッドアイデア部門で「今川焼 カルピス」が準グランプリを受賞している。

Umios、包材が皿代わりに

「WILDish唐辛子ツナ炒飯」
 「WILDish唐辛子ツナ炒飯」は袋が皿代わりになることで家事の負担をゼロにした“タイパ”に応え、個食型フィルム包装容器でプラスチックやごみの削減など環境課題に対応。さらに230gという食べ切りサイズで幅広い世代のライフスタイルに合わせられる、多様性に対応した商品として審査員にアピールした。
 「WILDish唐辛子ツナ炒飯」は韓国の水産大手東遠(Dongwon)とコラボレーションして昨年秋に日本と韓国で同時発売した商品。
 表彰式で盾を受け取った広域営業部第二課の原田卓馬課長は「新社名Umiosの『s』はsolutionsを指し、食を通じて地球規模の社会課題解決に挑むという決意を込めている。社会課題解決部門のグランプリはまさに当社の取り組みに合致している」と受賞を喜んだ。
 表彰式を開催したエリア周辺では冷凍食品メーカーがブースを出展したほか、イタリア、インド、スペイン、台湾、韓国など日本市場にはない海外の商品70品の実物を展示し、試食の機会を設けた。

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