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今週の一本

●極洋食品 倉吉工場、3月から本格始動 水産フライを年間1300t生産  松田陽平 (週刊水産タイムス:25/03/03号)

極洋・井上社長「市の発展に貢献したい」/内覧会に平井鳥取県知事も参加/塩釜工場で培った知見を生かす

極洋食品として4拠点目となる倉吉工場
内覧会の会見の様子(左から平田一恭倉吉市長、平井知事、井上社長、大松社長)
 極洋グループの極洋食品(宮城県塩釜市、大松英知社長)が鳥取県倉吉市に整備を進めてきた水産フライなどの市販用冷凍食品を生産する倉吉工場が2月26日竣工し、関係者約100人を招いた内覧会と竣工記念パーティーを同日開催した。

 水産フライ製品などの市販用油調冷凍食品は極洋食品塩釜工場(宮城県塩釜市)で製造してきたが、生産規模の拡大と西日本エリアへの効率的な物流によるコスト削減などを目的に同工場を新設した。初期設備投資額は約14億円。野菜加工工場だった施設を取得しリニューアルした。
 内覧会には平井伸治鳥取県知事もかけ付け「極洋は世界で活躍・成長する素晴らしい企業。鳥取県の豊富な食材を生かすとともに人材育成など、末永く事業を展開していただきたい。県を挙げてサポートしたい」と期待を寄せた。最後には「極洋だけに、この冷凍食品は“今日食おう”」とお馴染みのダジャレで締めた。
 極洋の井上誠社長は竣工記念パーティーで「中国地区での極洋の認知度は約35%とまだ低い。倉吉工場を拠点に認知度を上げていきたい」とし、同社グループの事業などについて紹介した。また、10年前に市販用冷食に参入したことや、倉吉工場の物件に決めた経緯などについても説明し、「極洋グループは義理人情のある会社。末永くお付き合い頂き、倉吉の一員として市の発展に貢献したい」と挨拶した。
 鳥取県選出の石破茂首相からも祝電が届いた。
 倉吉工場は極洋食品として塩釜、青森・八戸、茨城・ひたちなかに続く4つ目の生産拠点。倉吉工場では塩釜工場と同様に「ふんわりえびカツ」「国産サーモンメンチカツ」など市販用水産フライを生産する。
 テスト稼働を2月中に行い、3月から本格稼働する予定。2025年度は約1300t、26年度以降は塩釜工場と同じ規模の約2600tの市販用水産フライなどを生産する計画。従業員は約30人。
 極洋食品の大松社長は「塩釜工場で培った知見を生かし、さらに最適化した設備と動線を採用している」と生産効率を高めた工場である点を強調した。

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