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今週の一本

●冷食は韓国商材がトレンド   (週刊冷食タイムス:25/02/18号)

スーパーマーケット・トレードショー 伝統的な平餃子や定番のキンパなど

 (一社)全国スーパーマーケット協会は「第59回スーパーマーケット・トレードショー」を千葉市の幕張メッセで12〜14日開催した。主催者企画「食のトレンドゾーン」の中に設置した「冷凍×食」をテーマにしたエリアには冷凍食品関連の約40社・団体が出展。特に目立ったのは韓国商材。韓国ならではの平餃子や韓国風海苔巻き「キンパ」など本場の味をアピールするブースに来場者が高い関心を寄せた。

伝統的な平餃子
肉を使わないヘルシー志向の「キンパ」
 韓国企業のSung Gyeongsun Manduはテグ地方で伝統的な平餃子をアピールした。中華風の餃子は肉をメインの具材に使うが、平餃子は春雨や豆腐を具材としており、皮の食感を楽しむことができる。調理はフライパンか油調。
 中具にとうもろこしとチーズを使用した「コーンチーズ餃子」や、低カロリーにこだわった「コンニャク餃子」といった変わり種、平餃子とトッポギをセットにしたミールキットなどもラインナップしている。
 「キンパ」の冷凍食品を紹介する企業が少なくなかった。
 (株)太成(東京都足立区)は青唐辛子やえごまの葉など韓国野菜の輸入販売を手掛けているが、埼玉県越谷市に自社工場を建て、冷凍食品の製造販売に乗り出した。第1弾は「おうちキンパ」。肉を使わないヘルシー志向の3品を今月市販用に発売する。
 「野菜・油揚げ」、「わかめ・ひじき・にんじん」、「青唐辛子マヨ」の3種。予め5切れにカットした、ハーフサイズ(135g)の食べ切りサイズ。青唐辛子は同社ならではの食材。
 ご飯と海苔があれば自宅でキンパが手作りできる「おうちでキンパの具材」(巻き芯)も同時発売する。1本分(150g)の具材を冷凍した。解凍して巻き寿司の要領で巻くだけ。「野菜・油揚げ」、「わかめ・ひじき・にんじん」の2種。
 「冷凍×食」ゾーン以外で冷凍食品をアピールする企業が多くあり、ニップンや日清製粉ウェルナは自社ブランドを大きく宣伝して関連商品を訴求したほか、イートアンドフーズは集合陳列による「大阪王将」ブランドの売場事例を示した。
 国分グループ本社や三菱食品、日本アクセス、伊藤忠食品、トモシアホールディングスなど卸大手は例年通り、高い提案力を示した。

デリカ展で冷凍加工を発信

 併催した「デリカテッセン・トレードショー」でも冷凍加工に関する情報を発信した。
 シノブフーズは中食事業で培ったノウハウを基にワンプレート冷凍食品などのOEMを請け負っていることをアピールしたほか、ナガセヴィータはシャリを例に、同社の「トレハロース」で冷凍によるダメージを軽減して柔らかさが保持できることを紹介した。
 恒例の「お弁当・お惣菜大賞」の受賞商品を展示、初日に表彰式を催した。実際に販売している魚弁当(定番商品部門)、弁当、惣菜、サラダ、麺など11部門で最優秀賞・優秀賞・特別賞・入選を専門家による審査で決めた。
 エントリーが最も多かったのは惣菜部門の2503件。「スーパーマーケット」の最優秀賞はしまむらストアー(神奈川)で販売している(株)グリーンフーズの「湘南産トマトとさばマヨのチーズ焼き」(499円)。
 「専門店・CVS他」の最優秀賞は(株)九州産直市場(鹿児島)の「箸できれる鹿児島産豚とろチャーシュー」(100g当たり198円)だった。
 受賞商品は認知度が上がり、販売点数が伸びる傾向にある。

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