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業界交差点

この人に聞きたい:第970回
(週刊冷食タイムス:25/02/18号)

省人化の技術競演に期待を

日本製パン製菓機械工業会 常務理事  鈴木 孝氏

(すずき・たかし)埼玉県生まれ。1997年日本製パン製菓機械工業会入会。2008年事務局次長、16年常務理事・事務局長就任、現在に至る。趣味は神社めぐり。明治大学卒。

製パン製菓産業展が開幕

 「2025モバックショウ」をインテックス大阪で18〜21日開催する。機械メーカーの多くはここに向けて新製品の開発に取り組み、画期的な製品が一堂に集まった。鈴木常務に出展傾向や見どころを聞いた。

 ――機械業界の市場状況は?
 鈴木 ユーザー企業で人手不足に対する設備投資の意欲が強まっており、機械業界は活況を呈しています。業界全体(既存会員)の24年の売上げ規模は前年比約5%増を見込んでいます。人手不足が喫緊の課題であり、設備投資拡大の勢いは25年も続くでしょう。

 ――今回の開催規模は?
 鈴木 237社・1442小間の規模で、このうち新規出展は36社と前回より増えています。

 ――出展傾向は?
 鈴木 省力化や省人化につながる生産ラインの展示が大きな見どころですが、今回は無人化に近い「スマートファクトリー」の提案も出ています。例えばマスダックは自動搬送ロボット(AGV)と協働ロボット、トンネルオーブン、充てん機を使った無人ラインを提案します。粉体設備のツカサ工業は計量機能を搭載した自律走行搬送ロボット(AMR)や自動開袋システムを展示します。

 ――新製品も多い。
 鈴木 モバックショウは最新の技術水準と機械開発の動向を示す展示会であり、新製品開発の促進は当工業会の事業活動の一環でもあります。今回も最新機器が多く出展されます。
 カジワラはIoT対応クッキングミキサーを出品し、異常・故障の早期対応や製造プロセスのデジタル化をアピールします。
 オシキリは食パン自動分割供給装置です。パック包装機とピロー包装機へ2系統の製品送り出しが可能で、複数の包装形態に対します。
 中井機械工業のホットミックス+原料投入機は温度管理・比重管理ができるIHミキサーや粉体・液体計量投入機を接続して菓子の仕込みを一貫生産します。シュー生地もスポンジ生地もボタン一つで完全自動化できます。

 ――いつにも増して力のこもった出展内容だ。多くの来場者数が期待できそう。
 鈴木 当工業会は近年、海外の展示会に精力的に出展し、モバックショウのPR活動に取り組んでいます。今回は中国、韓国、台湾、シンガポール、ベトナム、フィリピンなど海外の業界団体からも多くの関係者が来場する予定です。
 会期中は国内外合わせて前回を大きく上回る3万6千人以上の来場者数を見込んでいます。

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