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この人に聞きたい:第1002回
(週刊冷食タイムス:25/10/14号)

商品開発に営業の想い反映

(株)ニチレイフーズ 執行役員ライン&マーケティング戦略部長  
小幡 修平氏

(おばた・しゅうへい)1993年ニチレイ入社。営業担当、商品部、船橋工場などを経て2018年海外生産管理部長、21年執行役員、今年4月から現職。商品第一部長を兼務。1969(昭和33)年4月27日生まれ、56歳。早稲田大学卒。

よりマーケティング視点に

 ニチレイフーズは昨年4月、ライン&マーケティング戦略部を新設。家庭用、業務用の垣根を取り払い、営業部門の声をこれまで以上に反映させ、よりマーケティング視点で商品開発ができる体制になった。

 ――ライン&マーケティング戦略部で何が変わった?
 小幡 家庭用と業務用に横串を刺し、ラインナップ別に商品開発する体制になりました。商品第一部は米飯、中華、スナック、商品第二部はハンバーグなどの食肉、商品第三部が海外チキンや農産。
 2013年に事業部制を敷いて以降、営業部門の声が商品開発に活かされるようになりましたが、ライン&マーケティング戦略部ではマーケティング視点に立ち、これまで以上に営業部門の声が反映できるようになりました。マーケティングの視点を取り入れながら生産キャパシティや、できること・できないこと、コストなどを考慮に入れて開発しています。私が営業担当として入社した約30年前は、営業と商品開発の連携が現在ほど強くはありませんでした。
 商品開発のスピードも上がりました。これまでは工場に対し、さまざまな部署から問い合わせがありました。今は物流や営業を含め、1カテゴリーにつき1〜2名がファシリテーターとなって取りまとめる形にしています。
 今年4月には水産カテゴリーの戦略立案を担う商品第四部を新設しました。来年春の食品事業統合後は、水産素材を使った商品開発にも取り組みます。
 素材に強いニチレイフレッシュと、当社の加工技術を融合することで、最近力を入れている“加工度のグラデーション”によりフォーカスしやすくなり、冷凍食品でお役立ちできる場面がさらに増えるでしょう。

 ――今秋の新商品で注目している商品は?
 小幡 業務用は「お店で炒めるベースチャーハン」。自社製スープの下味つきで、冷凍のままお店で炒めることで、本格的な香りと味わいを引き立てられる商品です。営業部門の声を反映させた、まさにライン&マーケティング戦略部を象徴する商品。すでに引き合いが強く、これからも伸びると期待しています。
 家庭用は「三ツ星プレート」の中華メニュー2品。麻婆麺とジャージャー麺に使用している麺は自社工場で生産しています。発売1カ月で回転も計画通り。個人的には「香ばし炒めの濃厚味噌ラーメン」。香味野菜と味噌を炒めた香ばしいスープが自家製麺に絡み、これからの季節にぴったりです。

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