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この人に聞きたい:第987回
(週刊冷食タイムス:25/06/24号)

冷凍ペットフードを全国4000店に

(株)ホットドッグ 代表取締役社長  森田 卓夫氏

(もりた・たくお)大卒後、アパレル企業で3年働いた後、独立して洋服店を経営。2001年(株)ホットドッグ設立、代表取締役社長。1968年5月22日生まれ、57歳。埼玉県出身。今はトイプードルの保護犬(12歳)を飼っている。

スーパーやドラッグストアにも

 冷凍ペットフードの先駆け。「コミフ」ブランドの冷凍ケーキ・デリを全国4000店に出荷している。ペットショップにとどまらず、スーパーやドラッグストア、ホームセンターへと販路を広げている。

 ――なぜ冷凍ペットフードを?
 森田 27〜28歳の時に初めてゴールデンレトリバーを飼うようになり、与えていたドライのペットフードを自分で食べてみると、おいしくなく、これを食べ続けていたら病気になるのではないかと思ったほどです。2000年に犬とネコのおやつ・ごはん研究家で、当社の取締役でもある今戸秀子と犬の菓子専門のレシピ本を出版しました。その後、レシピ本のメニューが食べられるドッグカフェを運営。カフェのキッチンでクッキーを作り、小売店で販売する計画を立てました。冷凍であれば余分な添加物を使わずに済む上、まだ国内市場にはなく、大きな可能性を感じました。

 ――事業は順調だった?
 森田 ペットショップに導入しようとした時が一番大変でした。売場がなかったからです。売れるかどうかわからない商品に店舗が投資するはずもなく、当社が什器を貸し出し、テスト販売の形で少しずつ実績を積み上げました。実際、店頭に置けば売れたので徐々に取扱い店舗が増えました。ただし、1日に何百件もの発注に応えるには限界があり、大手食品メーカーの傘下に入りました。人間が口にする食品と同じ品質管理レベルの生産ラインで製造しています。通常、ペットフードは飼料に分類されますが、当社の商品は国内で唯一、食品カテゴリーで、軽減税率の対象です。
 今ではケーキ4工場、惣菜3工場の計7工場で生産しています。工場によって得意分野が異なるため使い分けています。

 ――冷凍ペットフード市場について聞きたい。
 森田 外部の調査機関によると、2023年の国内市場は60億円で、27年には150億円に成長すると試算しています。ちなみに米国は1600億円。ペットの飼育率は日本の25%に対し、米国が65%。3人中、2人の割合でペット(主に犬)を飼っています。
 昨年末、北米に市場調査に行ってきました。当社が国内で販売しているケーキの単価は500〜600円ですが、現地では約3000円で売れるそうです。日本の冷凍食品のクオリティは世界でも通用します。あとは信頼できるビジネスパートナーと出会うことができれば、さらに大きな可能性が広がるでしょう。

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