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業界交差点

この人に聞きたい:第51回
(週刊水産タイムス:06/07/17号)

水産業界では日々1年生

船橋中央魚類(株) 代表取締役社長 小川 征英 氏
プロフィール:(おがわ・ゆきひで)
昭和18年12月18日生まれ。ニチレイ水産部長として活躍した後、日新水産社長、まるいち加工社長を経て、今年5月から現職。趣味は「少々のゴルフとスポーツ観戦」。歴史小説を好む。

 就任から1カ月余り。午前4時半には出勤し、見た目はすっかり市場の社長だが、「そう簡単には慣れないですよ」と笑う。ニチレイ時代に全国の中央卸売市場を駆け回り市場の事情には精通しているものの、かつて培ったノウハウを、そのまま当てはめるわけにはいかない。

 世界的な資源問題に始まり、複雑に変化を続ける流通・小売事情、消費者ニーズに至るまで、いくつもの様々な課題が重なっている。だから「水産業界でビジネスをする人は、常に1年生の気持ちを持ち続けることが大切だと思う。ベテランといえども毎日が勉強ですよ」。とともに会社にあっては「中堅クラスが新しい時代にマッチしたビジネスを絶えず模索する必要がある。そうしたモチベーションを高める環境づくりも私の役目」と心掛ける。

 最近は全般的に魚価が持ち直してきたが、「グローバルに見れば、厳しい時代が続くことはいうまでもない。荷主と仲買、顧客が共生できるような信頼関係を深めたい」という。「水産業界に“安定”という概念はあり得ない。安定度を高める仕組みづくりへの努力を怠らないことが重要」とも。

 OBになっても、やはり気にかかるのは再生途上にあるニチレイ水産事業の動向。「人材はいる。中心者となる出口達也氏はバイタリティーと先見性を兼ね備え、使命感も強い。きっと再生する」と信じてやまない。

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