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この人に聞きたい:第60回
(週刊冷食タイムス:06/09/19号)

JT岩井常務 営業益3.5%へ

JT(日本たばこ産業)
取締役常務執行役員・食品事業本部長 岩井 睦雄 氏

加ト吉の力を活用

 JT(日本たばこ産業)の岩井睦雄取締役常務執行役員・食品事業本部長は中期計画に基づき、『総合食品メーカー』をめざすとともに、営業利益率を現状の2%から3.5%に引き上げる考えを表明。冷食事業を一段と強化拡大するため「開発力をイノベイティブ(革新的)にする」と表現し、業務提携する加ト吉との連携をさらに強化する姿勢を示している。このほど開いた初の会見で語った。

 食品事業は20年前に飲料をスタートし、98年にユニマット(現ジャパンビバレッジ)の株式を取得、米国ピルスベリー社と協業し凍菜・缶詰の扱いを開始。桃の天然水の大ヒットが後押しし、同年の食品売上げは1507億円になった。
 99年旭化成の食品事業を統合、翌2000年加ト吉と業務提携、缶コーヒーRoots発売で2103億円と大台を突破した。

 昨年は2783億円に基盤を強化。食品比率は02年の14%が05年は17%に拡大した。飲料が1853億円、冷凍加工食品、ベーカリー、チルドの加工食品と調味料の食品事業が930億円。

 冷凍食品は市販用で03年から23%増、19%増、20%増と高い伸びを続け「業界シェアは02年の2.2%が昨年は3.5%で、7位にランクアップした」と捉える。利益も確保しており「規模は小さいが、業界の元気印」と岩井常務は語る。

 中期経営で総合食品メーカーの基盤を確立するため営業利益率を3.5%以上に強化。具現化するためM&Aも推進する。注力点は技術のこだわりと組織力強化。「技術を生かす組織体として羽田の食品開発センターで研究開発を進めているが、これをさらにイノベィティブにする。社外の知見、加ト吉の支援等も生かす」と方向を語っている。

 

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