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この人に聞きたい:第68回
(週刊水産タイムス:06/11/13号)

小田原おでんを世界へ

(有)ご縁満開本舗 代表取締役 露木 一郎 氏
プロフィール:(つゆき・いちろう)
昭和31年神奈川県南足柄市生まれ。芝居やミュージカルなど舞台演出に関する仕事が主だが、ご縁満開本舗の代表取締役として、小田原おでんの普及にも努めている。

 小田原といえば正月の板蒲鉾が全国的に有名だが、それだけでは一年が持たない。今では揚げかまぼこや珍味かまぼこも充実。3年前には地元のねり製品メーカー17社が結束して「小田原おでん会」を設立した。

 田代勇生会長(丸う田代社長)とは昵懇の中だったこともあり、このほどオープンした「小田原おでん本店」の経営を任された。「小田原には500年前から練り物が存在。産業として確立したのはずっと後だが、それでも150年の歴史がある。その重みを、この店から発信したい」。

 市内の通称“かまぼこ通り”に庭園を備えたこじんまりした店づくり。店を提供した丸う田代をはじめ、鈴廣、籠清、土岩かまぼこなど、小田原おでん会会員から得意の一品を提供してもらい、おでん種をラインアップ。しらす団子や焼きあじつくねなど、おでん会のコンテストで入賞した作品も加え、“小田原らしさ”を出した。「山口さんちの厚焼き玉子」「○○ばあちゃんのおしんこ」など地域で評判を呼んでいる料理に目を着け、店のメニューに採用している。

 店作りでも丸う田代が創業時に使っていたまな板をテーブルに使用するなど、本業が舞台演出家だけあって、独特のセンスを感じさせる。

 来月には市場調査を兼ねてフランスに飛ぶ。「水産物が欧米で人気を呼ぶ時代。おでんは世界の食べ物になる」と信じてやまない。

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