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この人に聞きたい:第122回
(週刊水産タイムス:07/12/11号)
東洋水産相談役 森和夫氏を訪ねて
東洋水産 相談役 森 和夫 氏
91歳で矍鑠 きちんと3食、元気の源
日本の行く末を見届けたい
東洋水産創業者の森和夫相談役は自ら生み育てた会社だけに目に入れても痛くないほど可愛い。91歳の今も毎日出社して、経営陣にどしどしアドバイスする。「迷惑をかけていると思うが、年寄りは家にいて何もしないとすぐ駄目になるからね」。
同社は群馬県館林市に即席めんの新工場建設を予定している。数カ所に散在する即席めんの工場・生産ラインを1カ所に集約するのが狙いだが、「時には思い切った投資をやらないと先々生き残れないから」とやる気満々。
こういった元気の源はどこから生まれるのか。森氏によると「朝はパンと果物、昼は社内食堂でうどんやそば。値段も安いし肉なしの素うどんやかけそばで十分。でも夜は寿司やてんぷらも食べる。3食きちんと食べる。年齢の割に食欲はあるほうかな」。食欲が健康のバロメータになっているようだ。
楽しみは囲碁だという。「ザル碁だよ。2級位かな。越川君(三郎前水産タイムズ社社長)が生きていたら、碁くらいやり始めたと思うよ。負けず嫌いだからいい碁敵(ごがたき)になったと思うな」と笑う。
同業の日清食品がJTとともに加ト吉の株式を買収、またマルハ・ニチロが経営統合するなど業界再編に拍車がかかっているが、森氏は「本当に統合効果が出るのか疑問。僕なら(組む相手の)人を見る」とキッパリ。
東洋水産の本社ロビーにはヴラマンクをはじめたくさんの名画が飾られている。かつてなぜ絵を飾るのか森氏に聞いたことがある。「日頃からいい絵を観ることで社員が素養を身につけてほしいので」との答えだったが、その後も絵は増え、今では廊下の壁にも等間隔に飾られている。もちろん森相談役の応接室にも有名画家の絵が掛けられているが、そういう中にセピア色の一枚の写真が目を引く。若き明治天皇を中心に西郷隆盛、勝海舟、別府晋介、大久保利通、伊藤博文など勤皇も佐幕もない明治維新のオールキャストが一堂に会している。合成写真でないとすれば歴史上貴重な写真。
風邪が流行り、小学校の学級閉鎖も多いという冬本番にも風邪ひとつひかず、元気そのものの森氏、「ここまで生きたら、いつ死んでもいいと思う半面、もう少し生きて見届けたいという気もある」。防衛省元事務次官の守屋氏の収賄疑惑に触れ、「あれでは靖国の英霊も安らかに眠れないのではないか」と憤る。
森氏は戦時中、日本軍が大敗したノモンハンの生き残り。リーダーが有能であるかどうかが生死を分けたことを体験している。「馬鹿なリーダーをもつと国民や社員が苦労する。こういう激動の時代だからこそ優れたリーダーが待望されている」と熱っぽく語ってくれた。
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