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この人に聞きたい:第132回
(週刊水産タイムス:08/03/03号)

浜崎教授魚脂摂取を提唱

富山大学和漢医薬学総合研究所 教授  浜崎 智仁 氏

 

ノルウェー水産物輸出審議会がセミナー開催

 ノルウェー水産物輸出審議会(NSEC、ハンス・ペター・ネス日本事務所代表)は22日、富山大学和漢医薬学総合研究所の浜崎智仁教授を招き、「注目の魚脂成分<DHA・EPA>のストレス軽減効果から考える食育」をテーマにセミナーを開催した。同氏はノルウェーサバに豊富に含まれる魚脂の栄養機能などを紹介した。

 浜崎教授は、魚油(EPA、DHA)を含有するn−3系脂肪酸と、リノール酸やアラキド酸を含むn−6系脂肪酸はどちらも体の機能を保つには必要とした上で、必要量の5〜6倍のn−6系脂肪酸を摂取する現代の日本の食事が様々な疾病の一因だと主張した。 その一方で、n−3系は皮膚炎などのアレルギー反応を抑制するだけでなく、魚脂の摂取がうつ病患者や自殺者の数、ストレスを軽減するという研究結果を紹介した。

 同氏は、高脂血症患者の食事療法はむしろ健康被害をひき起こすと指摘。
 「これまでの定説ではウニやウナギ、スジコ、スルメなど高コレステロールの魚介類の摂取は控えるべきと説くが、これら食材にはDHA、EPAが豊富で、摂取せずに植物性で代替すれば危険なn−6系脂肪酸の摂取が増すだけ」と語る。
 同教授は、週2回の魚食で魚脂の摂取は十分だと言うが、ノルウェー産のサバは日本産に比べ魚脂含有量が2倍で、効率的にn−3系とn−6系のバランスを取り戻すには積極的に摂るべきだと提唱する。料理法は様々だが、フライとフィッシュバーガーはむしろ逆効果。高温になると魚脂が流れ出て、植物油のリノール酸の高摂取になってしまうという。

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